月曜日の夜、突然の黄色い嘔吐。
先週は水曜と土曜に妹先生の病院行って、お口の治療に抗生剤とインターキャットしたのに。
その時は何にも言われてないのに。
黄色い吐瀉物は、どう見ても胆汁。
お口が痛くて食べづらくて、空腹から来る逆流なのか、膵炎から来る嘔吐なのかわからない。
三連休だけど。
病院、休みだけど。
夜だけど。
一晩様子見しちゃダメな気がする。
なんとなくだけど、妹先生じゃなくて、遠くても菜々緒先生でないとダメな気がする。
菜々緒先生に電話して、急いで病院へ。
病院ですぐに点滴と検査。
検査結果を持ってきた菜々緒先生の顔が、今まで見たことがないほど難しい顔してる。
検査の結果は…

測定不能で振り切れた数値。
尿毒症。
水曜日は5.7kgだった体重も5.3kgに。
嘘だよね?
菜々緒先生が言うことにゃ、
「皮下輸液じゃ間に合わない。すぐに入院して、静脈点滴で数値下がるか、やれるだけやってみます。
いつまで、とも、どこまで反応出るかもわかりません。
正直、むうたちゃんの体力で、どこまで頑張れるかもわかりません。
だけど、とにかく今すぐやらなきゃダメ」
攻めの治療が得意な菜々緒先生。
今は信じてお任せするしかない。
菜々緒先生、お休みだったのにごめんなさい。
救急病院じゃないのにごめんなさい。
「いえいえ。
今日連れて来てくれてよかったです。
土曜日、病院行ってたからって、明日まで待ってたら危なかったんで。
てか、土曜日、妹のとこ行ったんですよね?
今日、妹のとこじゃなくて、こっち来てくれてよかったです」
妹先生は守りの治療だから、一歩踏み込んで疑う治療よりも、患畜の苦痛を和らげる治療だもんね。
遠いけど。
家から仕事経由で毎日むうたに会いに行って、また家に帰ると、一日の走行距離、ざっと200km。
でも苦にならないよ。
むうたの方が頑張ってるからね。
離れるのはつらいけど。
「あっち(妹先生の病院)では出来なくても、こっちでは出来る治療も設備もあるんで、出来る限りのことしますから。
毒素出しながら、お口も治療するし、心臓の負担もすごいから、そっちもケアしながら、他も徹底的に検査しますからね。
お薬も飲めるように調教しますからね。
だから任せてください。
こっち来て正解」
菜々緒先生。
ドS風味の菜々緒先生。
お願いします。
どうかどうか、この子を助けてください。
どうかどうか、この子を元気にしてください。
「わかりました」
むうた。
菜々緒先生、約束してくれたよ。
むうたを元気にしてくれるって。
ね。
信じようね。
離れるのはつらいけど。
こんな状態のむうたを、ひとり置いていくのは不安だけど。
でも、信じて待ってるからね。
きっとおうちに帰ってきてくれるって。
元気になったむうたを、また抱っこできるって。
月曜の夜から火曜の昼まで、菜々緒先生の許可をもらって、ずっとむうたについてた。
後はもう任せるしかない。
「緊急の場合の電話番号、これでいいですよね?」
私の携帯番号を確認する菜々緒先生を見ながら、どうかこの電話が鳴らないことを祈るしかなかった。
離れたくない。
ひとりぼっちで置いていきたくない。
不安で、悲しくて、どうしようもなくて、帰りの車の中で、涙が止まらなかった。
今までたくさんの修羅場をくぐり抜けて来たむうた。
だけど、こんなに深刻な状況で入院させるのは初めて。
春に体調崩した時でも、通院での皮下輸液で間に合ったのに。
どうしてこの子ばかりがこんな目に合うんだろう。
エイズの子は普通の子よりも複雑な腎不全の症状が出るのはわかってる。
でも、頑張ってるこの子に、どうしてこんなにも試練ばかり与えるんだろう?
頑張ってるのに。

生きようと、痛いお口で、必死でお水も飲むんだよ。
どうか神様。
猫の神様。
天国のおとさんとおかさん。
むうたをお守り下さい。
むうた。
お願いだから。
ママを置いて、ひとりで逝ったりしないで。
ママ、必ずむうたを迎えに行くからね。
だからお願い。
どうか、ママを置いて逝かないで。
火曜にむうたの状況を聞いたねこ先輩。
水曜に早速むうたの平癒祈願に行ってくれてました。
やること早い。
本当にありがとうございます。
むうた似の絵馬を載せたいけど、本人に無許可だから自粛。
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