
こはる日和.より
飼い猫ではないため、誰もお見舞いに訪れる家族もなく、ただコスモスにとってはそんな事よりも、くい込んだ首輪の痛みから解放され、暖かい場所でご飯や清潔なお水をあてがわれ、幸せを感じていたのかもしれません。そんなコスモスのために、猫の会の方(以下、ろーずまりーさん)はいつも寂しいだろうからと見舞ってくれていました。コスモスの里親になってくれる人は残念ながら一人もいませんでした。
当時、私にはまだ年老いた十姉妹がいたので、里親になることを半ば諦めていたのですが、どんな猫さんなのか一度お見舞いに行ったことがあります。顎を撫でろと催促され撫でると、コスモスはぐいぐい顎を私の手に押しつけてきました。

こはる日和.より
「どう? 私の面倒みれるの?」と、試されているように感じた瞬間でした。ろーずまりーさんは、十姉妹の事を優先に考えてくださいとだけ、決してコスモスの里親になってほしいとは言われませんでした。
季節は11月。ひと月も入院して人の温かさに触れ、ひと月も外での生活から離れて暮らしてきたコスモスです。里親が見つからなければ、退院と同時に「今日からあなたは一人で生きて行きなさい。」と外に放り出されるのです。これからどんどん厳しい冬に向かっていくこの寒空に、あの子を放り出すことはできませんでした。
考えて考えて悩んだ末に、コスモスを引き取ることに決めました。2013年11月19日、コスモスは私の元へやって来ました。

毛長の女の子。推定1歳。白血病、エイズウイルス陰性。体重2.7キログラム
まだ、傷が完全に塞がっていなかったので、しばらくは通院が続きましたが、ようやくコスモスは安住の地にたどり着くことができました。名前はコスモス。保護された季節はちょうどコスモスの花が咲いていた時期。花言葉に乙女の純潔、調和がありました。彩り豊かな可憐なコスモスのように可愛らしく、そして十姉妹のピーコちゃんとも仲良く過ごしてほしい… そんな願いを込めて「コスモス」と名付けました。
こうしてコスモスは、「保護主さん」から「ろーずまりーさん」へ、そして私へと命のリレーが行われ、里親である私にバトンが託されたのでした。
側溝で鳴いていた子猫騒動から始まって、コスモスとの出逢へと繋がっていったのです。黒猫クロを失った翌年に黒猫コスモスとの出逢い。何かに導かれるようにコスモスとの生活が始まりました。
この様子は、「こはる日和.たすき掛け黒猫、その後」等で検索していただくと、当時の様子をみることができます。ろーずまりーさんの愛情溢れる内容で掲載していただいています。読者の皆さんからもたくさんの方から「ありがとう」の応援メッセージをいただきました。
いろんな事をコスモスと共に乗り越えてきた私は、コスモスの母であると同時に無二の親友でもあります。コスモスはかけがえのない存在です。これからも元気で、いつまでも私の傍でこの頼りない母を支えて行ってほしいと切に願います。そして、ここに来て覗いていただいた皆さんからも温かい目で見守ってもらえたら嬉しいです。

コスモス💕 これからもよろしく‼️
そして、いつもありがとね😃
大好きだよ。愛している💕💕💕💕💕💕
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