
「おう、ビスコ。
お前さん、捕まっちまったのかい?」

「ちょっと魔が刺しただけなの!
なのに、こんなところに閉じ込められて…
こわいわ、ふきまるさん!
私、どうなっちゃうのっ?」
「安心しな、ビスコ。
ここの二本足は、オレたちを閉じ込めはするが、命までは取らないって話だぜ」
「そうなの?
でも昨日、びょんいんってひどくくさい所に連れて行かれて、私、すごくこわかったのよ」
「ああ。
たまにあいつらが行ってるとこかい?
何かされたのかい?」
「わからないの。
急にねむくなって、目が覚めたら何か体がおかしいのよ。
一体何されたのかしら?」
「心配するなビスコ。
お前さんがどんな体になろうとも、オレの恋女房に変わりはないぜ。
ビスコのことは、オレが生涯、守り続けるんだぜ」
「ふきまるさん…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
「おかしゃ〜ん。
ぼくらもおかしゃん、まもる」

「キャデリーヌ!ピノ!
優しいのね。
お母さんは大丈夫よ。
心配しないで、ちゃんとごはん食べなさい」
「うん!
おかしゃんもごはん、たべよ
たくさんたべて、はやくおそといこ!」
「そうね。
早くみんなのおうちに帰りましょ」
「ビ、ビスコさん!
ぼくもっ!
ぼくもビスコさんを守りますっ!」
「なによ、むうたさんっ!
あんた、私と一緒にびょんいんに行ったくせに、私をおきざりにして、とっとと帰ったじゃないの!
むうたさんなんかキライよっ!」

「ビスコさん…(;ω;)」
「おいおい、むうたさんよ。
泣いてる女を置き去りにするなんて、そりゃいただけないな」
「だってママが…
ママが帰るよって…(´;Д;`)」
「ママ、ママって!
むうたさんって、ほんとさいてい!( ̄^ ̄)」
「ビ、ビスコさん…(´;Д;`)
うわ〜ん!。゚(゚´Д`゚)゚。
ママ〜!。゚(゚´Д`゚)゚。」
「きさまらっ!
さっきからぎゃあぎゃあうるさいのでありますっ!」
(ビ•ふ•む)
「誰っ⁇Σ(゚д゚lll)」
「自分、タップルスであります!
3日前からお邪魔してるであります!」

(ビ•ふ•む)
「だ、誰…?∑(゚Д゚)」
「タップルスであります!
母上のお友だちのご子息が自分にタップルスという素晴らしい名前をくれたのであります!」
(ビ•ふ•む)
「だれ〜〜〜〜〜〜〜〜?((((;゚Д゚)))))))」
最後の女帝、ビスコ。
4年がかりでやっと避妊できました。
ビスコは激おこですが、もうこれで発情、出産の苦しみから解放されました。
どうかどうか、ビスコのこれからが穏やかで明るい未来でありますように。
そして、複雑に入り組んだ恋のトライアングル。
謎の闖入者、タップルスくんとタビーくんも入り混じって、さらにこねくりまわされております。
さてさて、どうなることやら…
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