ここは大奥
上様の寵愛を一身に受ける若い側室
ちびこの方が権力を手中に収め

正室おすずの方は悔しさに歯ぎしりするのであった
「ちびの介殿、わらわは悔しいぞ」
「お方様、心中お察しいたします
出る杭は早急に打たねばなりますまいぞ」


「それがしのゲロをちび子の方の粗相だとお触れを回すのでございます」
「ほお、ちび子の方にそなたのゲロの罪を着せると?」
「はっ、如何にも」


「おすずのお方様には到底、及びませぬ」
「これでちび子の方も失脚よのう」
おほほほ
フハハハ
しかしこの時、
ふすまの奥でまんじゅうを食べながら
聞き耳を立てる上様がいる事を
おすずの方たちは知る由もなかったのである
ジャンジャンジャ~ン
ジャジャジャジャ~ン
ジャジャジャジャジャ~ン
ぱっかぱっかぱっか ヒヒヒ~ン
食いしん坊将軍
完
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