先日まで大学生だった新人である。
「すみません、本日お休みさせてください」と。
理由を言わないので、確認する。
「昨日から釣りに行ってて、朝方に帰ってきたんですが、
一睡もしてなくて…」
などと言い出し、私は絶句してしまった。
実は、うちのオフィスはシェアオフィスなので、
この子はうちの社員ではない。
だから、どんな理由で休もうが、私の知ったこっちゃない。
ただ、
共有するオフィスは共同管理が建前ということもあり、
スタッフの出退勤については各社で共有している。
仕事も、協業するときがある。
そして、
そんな欠勤理由を聞いてしまった以上、
私も何か答えなければならなくなった。
「通常、そんな理由で欠勤するのは考えられない。
私に言わず、君の社に報告してくれ」
「あ、すみません」みたいな話をしていたが、
それ以上聞く気にもなれず、途中で電話を切った。
素直だなぁと思うと同時に、
社会性のなさも感じてしまう。
「体調不良」という魔法のワードで、全てかたづいてしまうのに。
ひょっとして、
今の時代の空気がそうだとしても、
私は、無理してまで若者を理解しないようにしている。
彼らから学ぶべき点は多いが、
学ばなくてもいい点も多いから。

家に帰ると、
マルリが「イタチの生態」をTVで学習していた。
この子たちは、動物番組が好きで、
つけていると誰かが熱心に視聴している。
猫族は素直だ。
だからより、ニンゲンの面倒臭さが鼻につくのかもしれない。
もっとも、
自分の若い頃のことを棚に上げてしまう私も、
同様に面倒なニンゲンのひとりなのだけど。
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