風は南北に走る道路をすり抜け、道行く人や木々に季節の薫りを与えている。
やがて、ベランダにまで届き、シャクヤクに息吹きを与え白い一輪の花を咲かせた。

写真1 白い花一輪 芍薬
我が家のベランダには5年ほど前からシャクヤクの鉢植えがあります。
5月には清浄無垢な純白の花をたくさん咲かせ、薔薇と共に家族の目を楽しませてくれています~♪
毎年いくつも花咲かせてくれているのですが、今年は鉢植えからたった一本だけしか・・・・・・
でも見事な花を咲かせてくれました。とても清楚な姿と美しさで、私の心を魅了してくれました。
シャクヤクは美人のたとえ、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、古くから慣れ親しまれています。すらりとした茎に、美しい花を咲かせることから、立ち姿のきれいな女性にたとえられたようです。
シャクヤクは漢字で書くと「芍薬」。花は「芍」(抜きんでて美しい)。そして、根は「薬」、(古くから鎮痛剤などに用いられてきた生薬)にもなることから、花名になったようです。それとは別に、たおやかで、やさしげな姿を意味する「綽約(しゃくやく)」から転じた名前だとする説もあります。
シャクヤクの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「謙虚」というもの。 一説には、イギリスの古い民話が由来とか。恥ずかしがり屋の妖精が、ある日、シャクヤクに隠れたら、花が白く染まったそうです。これが「はにかみ」「謙虚」のシンボルとして伝わり、花言葉になったそうです。
バラはチベットや中国雲南省が原産地でここから中東アジア、ヨーロッパ、北アメリカに広がっていったと伝えられています。南半球ではバラは栽培されていません。
バラの種類は実に多いのですが大きく分けて、「木立性」「つる性」「ミニバラ」の3種類になります。「木立性バラ」は茎がしっかりしていて自立性のある大きなバラ。「つる性バラ」は枝を長く伸ばす自立しないバラのこと。「ミニバラ」は小さくなった自立しない木立性のバラのことです。
我が家のバラはおおよそ高さが1.0m前後の「ミニバラ」で、赤、ピンク、黄色の3種類があります。一番古いのはピンクで名古屋にいる頃に買ったものです。あとの黄色と赤は四国に来て買いました。3種類の花の中で一番最初に咲くのが赤、香りがいいのも赤です。花は赤にはじまり赤に戻ると言われていますが、花の原点色と言われるだけあってやはり気品と風格が感じられます。

写真2 香りが命!赤いバラ
赤い花はバラらしくて人気が高く、女性へのプレゼントだけでなく誕生日のお祝いにも喜ばれます。愛や情熱を表す赤のバラですが、蕾のバラは花言葉の趣が変わり「純潔・純粋な愛・あなたに尽くします」などの意味を持ちます。また、より深い濃紅色になるとさらに趣きが変わり「死ぬほど恋いこがれています・内気・恥ずかしさ」などの花言葉に変わります。

写真3 大好きなピンクのバラ
今あるピンクのバラは名古屋で買ったものです。赤でもなく白でもないはっきりとしたピンク色、自分の存在をはっきり主張して咲いてる姿がとても素晴らしかったのでつい衝動買いしました。!!そのまま事務所の花壇に植えて育てていましたが、四国に転勤する時、思い出の品としていただいてきました。
優しさの象徴のようなピンクのバラ、真っ赤なバラだと激しすぎてどうも苦手という人も、やわらかい雰囲気のあるピンクだと好まれます。素直な若い女性や円熟味のあるご婦人など、幅広い年齢層に好まれています。
どの色のバラも綺麗な花を咲かせるのですが、そのなかでも黄色いバラは飛び抜けています。少し小粒なのですが色は鮮やか、咲いている姿も凜としていて、好きな花の一つです~♪
この写真のバラは、6つの花で五角形に構成されています。中心に咲いている花が一番最初に開き、その後周りの花が開花、その関係で中心の花は黄色が色あせ白っぽくなっています。でもこの色構成はすばらしい。6つの黄色い薔薇の花、まるで家族!仲良く寄り添って生きているように見える、好きです!!

写真4 寄り添う黄色のバラの花たち
黄色いバラの花言葉は「友情・献身・嫉妬・愛情の薄らぎ・恋に飽きた」
黄色のバラは要注意です。愛情の薄らぎや別れなどをイメージさせる花言葉をもっています。黄色のつぼみにも「笑って別れましょう」という花言葉があります。黄色のバラが好きという女性以外には贈らない方が懸命です。
最近では父の日に「黄色いバラ」を贈る習慣があります。もともとはアメリカで父の日にバラを贈る習慣が生まれたのですが、日本ではベストファーザー賞の「イエローリボン(黄色いリボン)キャンペーン」と合わさり、父の日=黄色いバラのイメージが根付きました。
最後に日頃行っているバラの管理についてお話いたします。バラの管理には「水やり」と「置き場の管理」、「剪定と肥料」、「病害虫の駆除」の四つが主にあげられます。
水やりですが、春から秋にかけては毎日一日一回、鉢底から水が流れてくるまでたっぷりとあげます。それ以外の季節なら土の表面が乾いたらあげる程度にします。次に置き場所ですが、鉢植えのバラは、日当たりの良い場所で育てましょう。 半日陰の場所ではバラが徐々に腐る可能性があります。 鉢植えの利便性を生かして、最低でも3~4時間、理想的には6時間程度日の当たる場所を選んで置きます。 ベランダに置く場合は、照り返しで乾燥したり、鉢内の土が高温にならないように台の上に置きます。
剪定ですが、バラは基本的に枝を剪定しないと、株がどんどん高くなって樹形が悪くなります。また、花芽をつけなくなります。切るタイミングは冬ですが、四季咲きのバラは夏にも剪定します。花が開き終わったら、その枝の大きな葉(5枚葉~7枚葉)の少し上で切除し、切り花として楽しみます。また、少しでも株に負担をかけないように花は咲いたら早めに剪定することを心がけます。貴重なエネルギーをロスすれば次の枝も伸びず、葉も増えなくなってしまいます。
夏剪定では全体の1/2から1/3を切除するように混み合った枝や弱小枝を取り除きます。株の姿を整え、良い芽のところで切るよう心がけます。夏剪定後、40から60日後には開花します。
剪定にはこの他に冬剪定があります。これは12月下旬から2月にかけて、たくさんの花を春咲かさせるために行うものです。成育の良い株なら、中剪定か弱剪定、大きな花を咲かせるなら強剪定にします。ただしこれは花数が極端に少なくなります。
肥料ですが、元肥は冬場の1~2月の植え替え時、メーカーの配合化成肥料と乾燥牛糞、油かす堆肥などの遅効性肥料を土に混ぜて与えます。その後、2ヶ月に一度は追肥として化成肥料などを花が終わるまであげます。
追肥は成育中の栄養分を補い、弱ったバラに栄養を与え、2番花、3番花を立派なものにします。また、健全な冬を迎えられるようにします。尚、与える場所は枝の先の真下か鉢の縁で、2~3カ所に分けて置きます。
バラの病害虫の駆除ですが、バラは病気と害虫が多くその防除がバラ作りの成功の鍵と言っても過言ではありません。病害虫を大別すると以下の4つになります。
①根頭癌腫病:最初白いコブが地表面近くにでき、これが肥大して褐色から黒褐色になります。被害株は成育がにぶり枯れてしまいます。原因は土の中に潜んでいるバクテリアで、傷口から侵入します。被害株は抜いて新しい土と入れ替えてから健全な苗を植え込みます。
②うどん粉病:最初、若い葉の裏側にうっすらと白い粉のようなものができ、やがて葉全体にうどん粉をふりかけたような症状になります。軽いうちは市販の薬剤を2~3日続けて散布すれば完治します。それでも治らなければ、葉ごと早めに撤去します。
③アブラムシ:若葉、蕾の花首のところに突然、しかも大量に現れ、その異様さに驚かされます。薔薇の樹液を吸ってバラにかなりのダメージを与えます。年中発生します。少量だと綿棒に粘着テープをつけてたもので簡単に除去できます。薬剤だと市販のものはあまり効果がありません。スミチオン乳剤を1000倍に薄めて散布すれば簡単に殺せます。
④黒点病:最初葉の表面に褐色の小さな斑点ができ、やがて大きくなり黒褐色の気持ち悪い病斑となります。被害葉は落葉し樹勢をを弱めます。当然何もしないと急速な勢いで伝染しますから薬剤散布が必要です。
主に雨水によって伝染するので降雨前に市販のサルバートーレME(3000倍液)が入ったものを散布します。
み~たんは大好きな椅子の下でリラックスしています。これからお昼寝かな?

写真5 み~たんは8歳~!
最近のコメント