まだ飼い始めて月日が経っていないので、
家に置いておくのも不安で、猫ホテルを探して二日間お泊まりさせました。
保護以来、一度、獣医さんのところへ外出しただけ。
その時も、キャリーに入れられた直後は
何が起こったのかわからず、動き出してから
びっくりした声が発せられました。
急なこと、わからない場所へ連れて行かれたこと、
絶対怖かったと思います。
獣医さんの前では、大人しく、処置も問題なく終わりましたが、
少し前まで野良猫生活をしていたふたりには
経験したことのない恐怖を与えたんだろうなあと
申し訳ないきもちでした。
家に帰って、キャリーから出すと、
恐る恐る、ゆっくりした動きで周りを確認していました。
私をみる視線も痛い。
なのに、今回も。
二日も。
猫ホテルさんは、毎日の様子も教えてくださり、
安心して預けることができました。
猫についての豊富な知識、経験があり、
初心者の私には、会ってすぐから、ホッとすることができました。
お泊まり中の猫の様子は、写真とともに文字で報告があり、
私の知らないことや、やっぱりそうなんだと改めて納得することもありました。
ミケちゃんは、デリケートで知らない場所に不安だったこと
タローちゃんは、以外にリラックスして、お姉さんに甘えん坊だったこと
不安なミケちゃんにタローちゃんが寄り添っていたこと
二日の間にミケちゃんも心を開いていったこと
さて、お泊まりから帰ると、
ふたりは、全く違う反応をしました。
タローちゃんは、動じることなく、
お泊まり前よりも甘えることが上手になりました。
最初はミケちゃんの方が甘えん坊で、
威嚇し、喉をゴロゴロ鳴らしてもくれない子でした。
撫でろ撫でろとアピールし、満足だとうっとりするような表情も。
野良猫の頃より、人間味のある表情がたくさん出るようになりました。
一方、ミケちゃんは、ずっと固まり、不安が抜けずにいました。
私を避けるような表情です。
私が悪いことをしたので、本当に申し訳ないのですが、
撫でてもその場から逃げようとします。
また急にキャリーに入れられるのではないかと
疑っているのかもしれません。
それくらい、心を傷つけたんだろうな…ごめんなさい。
ケージから出るとすぐに甘えてくる子だったのに、
すぐにベッドの下に潜り込んで出てこなくなりました。
帰ってきて次の日の夜、
タローちゃんがすごく甘えてゴロンと転がっている側に
ベッド下からゆっくり出てきたミケちゃん。
そっと、顔を下げて、恐る恐るという言葉通りの動き。
猫のこころが伝わります。
ミケちゃんが、私に甘えにきてくれました。
アゴをあげて撫でてのアピール。
ゴロゴロ喉を鳴らし、目を細めています。
いっぱい撫でながら、ミケちゃんへ思いっきり愛の言葉を。
身を委ねてくれるミケちゃん。
猫のこころ、きもちが押し寄せてきます。
ごめんね、ミケちゃん。
怖かったね、本当にごめんね。
ゆるしてね。
側で僕も!とタローちゃんもお腹を見せてアピール。
なんてかわいい存在なんでしょう。
ゆるしてね、ごめんね、
かわいいね、ありがとう
いっぱい言葉をかけながら、ふたりを撫で続けました。
安心のくうきが広がります。
言葉が伝わっているのかは、わからないけど、
心、きもちは、お互いに伝わっていると思います。
ありがとうしかない。
出会えてよかった。
毎日いっぱい一緒にいようね。
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