不眠症乙参の宮殿。
3階建ての豪邸にございます。
おミキは緊張しながらマモーの入った鞄を
車から降ろします。
宮殿の一階は女帝クロエ1世の治める領土。
マモーの息子はこの不眠症乙参王国の
2階部分の麦琥珀帝国を住居にしており、
母マモーはここで、
息子たちと涙の再会・・・
そっとマモーを宮殿2階の大広間へ。
マモーは、カッチコチに固まり、
大広間に鎮座する彫刻のよう。
この麦琥珀帝国を見ると、
不眠症乙参、ぱぶろんさんが
とても大切に2匹を育ててくださったことが
わかります。

息子たちがマモーに気づき
玉座から降り、マモーへと歩み寄ります。
マモーと息子たちの視線が合いました。
母と息子感動の再会🥺
さあ皆さんハンカチのご用意を!

と思いきや・・・
麦
「ふっしゃああああ‼️」

自らが腹をいためて産んだ
生後2ヶ月半の子猫、麦から、
全力の威嚇ポーズをとられるマモー。
続いてマイペース琥珀。
「ショワワワワ・・・サササササッ」
威嚇しながらすごい歩き方で後ずさり。
ですよね・・・・
離れ離れになって二カ月。
マモーは毎日鳴いて探していましたが
子供のニオイももう、消えていて
「我が子」のニオイはしないでしょうし、
麦と琥珀には、母の記憶もないでしょう。
どんなに小さくても
たとえ血を分けた親子でも
今のこの3匹は
「先住猫と、新しく来た知らんやつ」
という関係でしかなく
「そうしてしまった」のが
偶然や、やむをえぬ事情からでなく
この私のせいでそうなってしまった
ということに
親子の再会であるはずのこの日
予想していたとはいえ
息子たちのこのマモーへの
「オメー、誰にゃ!」
という冷たい態度は
わたくしたち大奥の胸をえぐるのでした。

「それでは、よろしくお願いします」
そう言って、マモーのトイレやゴザ、
今まで食べさせていた餌など
マモーのものを全て渡し、
わたくしたちは不眠症乙参王国を
後にいたしましたが
なんとも歯がゆく
後味悪く
「ああ、良かった、
親子一緒になれたね❣️」とは
とても言えない親子の再会に
大奥のおミキと殿は
重い気持ちを抱えたまま
空っぽになったバッグとともに
無言で家路に向かうのでございます。
マモーを残し、出る前に見た時
不安と緊張から、何もかもを見据えようと
開いていたマモーの瞳孔。
なのに、その色はうつろで空虚で
なにも、映ってはいないようでした。
殿が「また、会いに来るよ」と
そっと撫でてみても、
マモーからの反応はなく、
マモーはこちらを見ようともしませんでした。

さて、マモーを無事届けた大奥。
続かないのか⁉️
いえいえ、
まだ続くのだ‼️
マモーが幸せをつかむまでは
大奥日記は
続くのだ‼️
ちなみに、ぱぶろんさんの書く
「山猫日記」で、
最近のマモー(改め茶々)の様子を
ご覧頂けます❤️
今日の人気日記にも上位に
入ってますよー。
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