最近気になったワードについて、ちょっとだけ整理して置いてます。
コピペが大半です。
そして「覚え書き」のようなものですので、コメントは不可としております。
ーー公共性の意味ーー
公共性という言葉の意味は大きく3つにわけられます。
1つ目は国家に関する公的なもの
2つ目は全ての人々に関係する共通のもの
3つ目は誰に対しても開かれている
という意味です。
1つの確固たる定義がないことが公共性のわかりにくさにつながっています。
以下では上記3つの用法について詳しくみていきます。
もしあなたが「公共性」という言葉を使いたいけど用法があっているか分からない場合、これら3つのどれかに当てはまれば大丈夫だと思っていいでしょう。
すべてを包括する用法はなかなかありません。
◎公共性の意味1:Officialなもの
Officialなもの=国家に関係する公的なものという意味で公共性が使われる際は、国家が法や政策などによって国民に対して行う行動を指します。例えば「公共投資」「公教育」「公的資金」「公共事業」といった言葉が意味する公共性は、Officialなものという意味です。この場合は強制力・権力・義務などのニュアンスを含意します。
この場合の公共性に対する意味として想定されるのは「民間の私的個人」の活動です。
◎公共性の意味2:Common(共通)のもの
Common(共通)なもの=すべての人々に関係する共通のものという意味で公共性が使われる際は、共通の利益・財産・共有するべき規範・共通の関心ごとなどを指してつかわれます。
「公共心」「公共の福祉」「公共の秩序」「公益」などの言葉はこの意味でつかわれます。
この場合の公共性に対する意味として想定されるのは「個人の利益」「利権」などです。この意味で公共性がつかわれる際は、特定の利害に偏っていないみんなの利益になるものというプラスな意味をもっている一方で、個々に我慢を求めたり同調することを求めるような団体/集合体の圧力のニュアンスをもっています。
◎公共性の意味3:Open/開かれている
Openなもの=誰に対しても開かれているという意味で公共性がつかわれる際は、誰でもアクセスできる空間やものを指します。
公園・情報公開などの言葉はこの意味での公共性をもっています。
この場合の公共性に対する意味として想定されるのは「秘密」「プライバシー」などです。
本来は万人に開かれているべきものが開かれていない状態が問題となるとき、この意味で公共性が問われます。
公共性は英語でPublicness
3つの意味で解説したように日本語の「公共性」をもつ意味の英語は多数あります。学術的には「Publicness」「Public」が用いられることが多いですが、文脈に応じて使い分けることが重要です。
公共性を言い換えると?公共性の対義語は?
公共性を言い換えると「公的な~」「社会的~」「公式には~」「パブリックには~」などの言葉がつかえます。しかしこれも上記3つの意味によって異なってくるので文脈に沿って使い分けることが大切です。
もう少し難しい言葉で言いかえると「公共圏」「公共的空間」という言い方もできます。用いる学者によって微妙にニュアンスが異なるため、どんな意味合いを含意して用いるかがポイントです。
公共性の【対義語】として一般的なのは「私的」「私的領域」「親密性」などです。
「公私」という言葉があるように、公的な空間に対して私的な空間という意味で「私」がつく言葉が対義語として多くあります。

(猫耳に念仏)
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