今から7~8年前の話です
借家にいたころは,まだ猫を飼うなんて思いもしなかった
借家の以前に住んでいたのは社宅だったんだけど犬とか猫飼いたいなといっても夫は社宅だからとかいって飼う事を許してはくれなかった 子犬をもらってくれないかという話もあったのにぃ~
社宅では黙って飼ってる人いるのにと思ったけど そんな事は嫌いだった夫は絶対OKを出してくれなかったのです
借家にかわってから
ある日シロ猫の親子を家の裏口で見つけました
親猫は痩せていました
思わずジャコをやったように思います
次の日は子ネコが一匹だけやってきたのでまたこっそりとジャコをやりました
そしたらいきなりフェンスに親猫ががバッとよじ登って私も頂戴!!とその時の迫力はちょっと恐ろしいものでした
怖気づきながらも母ネコにもジャコを与えました
その時明日も来るかもしれないという考えがよぎりました
そこで夫に告白!!
あのねぇ 猫にごはんあげちゃった 明日も来るかも知れない どうしよう!!
夫の答えはあっさりしたものでした
あ~俺も見たよ 白い猫でしょう うん明日もあげなさい
えっいいの? 猫がずっとやってくるかもよ オス猫も来るかもよ!!
借家になった事で夫の気が弛んだんでしょうか でも借家でもいけないんじゃないかなと思いながら家の中で飼わなきゃぁいいのかな 半ノラ状態で餌だけ与えたらどうなるか 予想は少しだけはできました
猫についてそんな知識のない私は後でいろんな事を思い知ったのでした
家の裏側に低い所に空き地があって誰かの所有地だったようなのですが猫が叢の中に隠れていたようでした
でも白猫なのですぐに見つける事ができます 白い猫って身を隠すのは大変なんだなと
あとで知ったことですが私の家のお隣のおばあさんの倉庫で猫が子供を産んだりしていたようでした
オス猫もやってきました オス猫も白猫でした 時々オス猫同士がけんかする声もありました
この白猫がお父さんであろうということもわかっていましたが 私はお父さん猫にはご飯をあげませんでした
大人のオス猫を追っ払いはじめました
お父さんのシロ猫は汚く,顔には傷がありました
猫の子殺しの話も友人から聞き,オス猫に対しては厳しい態度をとってしまいました
私が仕事から帰ると決まって猫達が待っているのです 最初は母猫と子ネコと2匹でした
でもいつの間にか母ネコだけになり また何匹かの子ネコを連れてやってきました
オス猫はちょっと大きくなると親から離れるということなのでどこかに行ったのかもしれません
子ネコを連れてきてはまたみんないなくなって母ネコがまた新たな子ネコを連れてくるという繰り返しでした
家の裏口では子ネコにオッパイをやっていたりみんながくつろぐようになりました
小さい道路を挟んで前の家の方が留守にしているような時は猫はちゃんと留守だと知っていてその家の庭で遊ぶ姿を目にするのです 防犯用の電気がついたり消えたり… 子ネコが遊んでいる様子はそれはそれは可愛くて…
オス猫同士のけんかも激しくて とうとう近所の家の人がバケツで水をかける姿を目にしたり…
どうしよう…と でも誰も猫の事について私に注意をする人はいませんでした
そんな中うちの次男が急に
猫に餌を与えるのはもう野良猫じゃなくてうちの猫なんだよ!! と訴えました
うちの猫が近所に迷惑をかけてるんじゃないかというのです
その言葉は本当に的をえていました
夫は次男の言葉を聞いて うん!! お前の言う通り!!その通りというのです
だからお前に今から猫探偵を命ずる 猫がよそでいけないことをしていないか調べてきなさい
夫の言葉にあっけに取られた次男はなんで俺がそんな事しなきゃぁいけないんだよ!!と言い放って自分の部屋へ
当然だと思います 次男の気持ちもわかります
餌をやった私が悪いんだと後悔がありました
夫は
でもな動物をいじめたら罰則があるんだよ
いじめたらいけない 可愛がって餌を与えたらいけない 飼い猫ならいいけど野良猫はいけない
おかしいと思うんだよ
夫の口からそんな言葉が出るとは思ってもいませんでした
それで対策としてまずは猫を家で飼おうというものでした 借家はなのに 借家に動物を飼ってはいけないという明記はありません それに4~5か月以内には夫の実家に引っ越しをしなければいけないというのもあって
引っ越しをする間だけ猫を飼わしてもらおうと安易に思ったのです
安易に思うのはもう私のお得意です
次男にあんな事をいう夫がなんとかしてくれるだろうという気持ちもあります
親猫の名前はニャオンです 鳴き声がニャオンと鳴くからです
少しづつおびき寄せて家の中に引き入れようとしたのでしたがニャオンは警戒して中々家の中に入ってくれませんでした
そうこうしているうちに
ニャオンの子供のウスちゃんがどうも妊娠していることに気付いたのでした
それでウスちゃんを確保して家で赤ちゃんを産んでもらう事になりました
ケージも用意しました
ウスちゃんはケージで子供を2匹産みました
はじめての出産でウスちゃんはトイレの中で赤ちゃんを2匹産みました
私が仕事から帰ってきた丁度その時でした
猫も出産の時はものすごい声をあげるのですね すごい声でした
それから段ボールも用意していたのでケージからでたウスちゃんはその中で2匹産みました 合計4匹です
トイレの中で産んだ赤ちゃんはほったらかしにしています
私はどうしていいか獣医さんに尋ねました ハサミを火であぶって胎盤部分を切りなさいと
私は言われた通りおそるおそる胎盤であろう部分を切り取って そのまま砂まみれの小さい子ネコ2匹を段ボールの中にいるウスちゃんの横にそっとおきました
体温が下がるのが一番いけないから そばにおくとそのまま引き入れて舐めてくれるだろうと獣医さんは言います
それからはあまり刺激しないようにしました
子ネコたちはどうにかこうにか生きる事ができました
そしてすくすくと育っていきました
ニャオンはおばあさんになりました 孫ができたのです しかし,ニャオンは家の中には入るけれども完全に入ることはありませんでした
次につづく
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