可愛がられていたけど、飼い主さんのご病気で我が家へ来た子もいますが、それはほんの一部。
だいたいの子は、野良猫や飼育放棄など、猫が苦労をしてきた子たちです。
一緒に暮らすようになり、しばらくしてからその子の心の傷、体の傷に気づくときがあります。
10月に保護したシロミ。

シロミが飼い猫なのか、地域猫かわかりませんが、相変わらずお世話していた方の手がかりはナシ。
今も我が家で暮らしています。
賢い子で環境にも馴染み、猫と揉めることもなく暮らしています。
人のそばも躊躇なく歩けます。
この前、私はシロミの事で初めて知った事がありました。
廊下で猫たちにネズミのおもちゃを投げて遊んでいて、シロミが来たのでシロミ〜〜いくよ〜〜とシロミの方へふわっとネズミを投げたんです。
そうしたら、シロミがすごい勢いで階段を駆け上がり、二階へ逃げて行ったのです。
私は悪いことをしちゃったなぁと反省をしたのですが、それと同時にある事を考えました。
シロミは人から石とか何かを投げられていたんじゃないだろうか?
自分に向かって何かを投げようとする仕草がもう怖いんじゃあないだろうか?
きっと1度や2度じゃなくて、恐怖を感じるほど、投げられてきたように思いました。
シロミは、人に完全に心を許していません。
いつも私の行動を見ているような気がします。
私はこの事があってから、シロミは地域猫の可能性の方が高い気がしました。
シロミの前ではおもちゃを投げるのもやめました。
人が軽い気持ちでやった行動が猫にとっては消えないトラウマになることがあります。
サブローのように、走れないほど後ろ足の状態が悪い子の体の傷は目につく分気づいてあげられやすいです。
どれだけ痛かっただろうと、切なくなりますが、シロミのように心の傷を持っている子もまた知った時には切なくなります。
我が家のように、いろんな事情で猫がたくさんいる家は何かしら傷を持っている子が多いですが、悲しい生い立ちを感じさせない子たちを見ると、シロミもいつか皆んなのように、心から生活を楽しんでもらいたいなぁと思うのです。

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