その内装業をしている彼が出勤した朝、親方から
「昨日行った現場(部屋)に猫がいたから、窓を細く開けてきた」
と、聞いて
↑ここで猫好きな人なら全員「そりゃダメだ!」と思うでしょう。
ソッコーで現場へ向かったそうです。
ペット不可のその物件は、身寄りのない年配の方が生きていた頃のままの状態。
おそらく1ヵ月ほど放置された部屋中に糞尿のニオイ。
最初、猫は見つからず、窓から出て行ったかと思われたけれど、
押し入れとタンスのスキマ。
前日親方が見つけたときと、全く同じ位置に、天ちゃんは居たそうです。
ノアセナさんが、発見したときの天ちゃん。

ちゅーるを目の前に置いても口にしようともせず、威嚇して、
背骨が浮き出るほど痩せてた体重は2.2kg。
ネオがカラダを軽くしてお空へ逝った頃の重さです。
天ちゃんが、どんな風に暮らしていたのかはわかりません。
天国に行った元飼い主の方に言いたいことはたくさんありますが、
ノアセナさんに保護された天ちゃんは、とても人懐こくて甘えんぼうで、
すごくふみふみをするコだそうです(動画見せてもらった)
きっと孤独だった飼い主さんにも、同じように甘えていたんだと容易に想像できました。
なのに、ある日から突然帰ってこなくなったご主人。
誰もいない部屋で、お腹を空かせてずっと待っていたであろう天ちゃん。
ノアセナさんの保護が、あと何日か遅かったら
天ちゃんも、飼い主さんの元へ旅立っていたかもしれません。
詳しく知るほどに、セナちゃんへのしめつけられるような想いと、
助けてくれたノアセナさんへの敬意と、
そこからの行動力の素晴らしさがありました。
ココからは、私の勝手な妄想ストーリーです。
救急車で運ばれたたまま天国へ来てしまった天ちゃんの元飼い主さんは、
虹の橋で、私がそうだったように、ネオを見つけました。
天ちゃんにそっくりなネオに話しかけて
一緒に下界を見下ろします。
「ワシが天ちゃんに入り込めば、にゃんとかしようとするハズじゃ」

性別が逆転する不服さはあれど、
ネオは、自分と似ている臨死に近い天ちゃんの魂と入れ替わります。
※妄想元は『苺田さんの話』のデ・ニーロです。
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000036098
天ちゃんの魂は、虹の橋で元飼い主さんと再開します。

そして、文句を言いあったりしながらも、
楽しく暮らしながら、お互いの、次の猫生・人生を待っています。
※天ちゃんの魂が、お空へ逝ったことになってしまうのが、
妄想のストーリー性のなさです。
ネオは、天ちゃんのカラダに戻ってきた。ってコトでいいかな?

2005年3月 今のウチのみんにゃと同じ2歳のネオ
ドコと言えないけれど、にゃんだか若い。