もう、ずっとずっと前の12月のこと。
その日は最寄りの駅から郵便局へ行こうといつもと違う道を通りました。
郵便局の周りは大きなマンションが多いのですが、あるマンションの前を通ったとき、ゴミ置き場でゴミを食べてる猫がいました。
マンションの住民が出したであろうゴミから食べれる物を探したのでしょう。
私は、この辺りにも野良猫がいるんだなぁとしか思いませんでした。
よく見ると、ゴミを漁っていた猫の口からビニールが出ていました。
いやいや、食べ物じゃないじゃん!私は最初そんな風にしか考えませんでした。
でも猫は口の中に入れたビニールをずっとガムみたいに噛んでいるようでした。
猫は私がずっと見てるので、マンションの方へ逃げていきました。
家に帰ってからも、あの猫ご飯食べてるのかなぁと、頭のどこかで気になってました。
数時間後、私はカリカリとキャリーを持って、猫がいたマンションのゴミ置き場へ行ってみました。
猫はゴミ置き場にはいなくて、周りを見てみたら、マンションの角で雨が降ってもかからない場所へ移動していました。
私はおーい!とか、チッチッチ〜とか呼んでみたけれど、全然側にはきません。
しばらく経っても全然来ないので、カリカリを少し猫の見えるところへ置いて帰りました。
次の日、私はまたご飯とキャリーを持って猫の所へ行きました。
猫はまた同じマンションの敷地内にいました。
私は呼んでも来ないかもなーと思いましたが、昨日と同じように呼んでみました。
カリカリを見せ、お腹すいてるんでしょー?と話しかけてみるものの、完全に無視。
私が猫に気を取られていたとき、近くでニャーと鳴く声がしました。
ご飯あるならチョーダイ!
なかなか世渡り上手な感じの猫。
見た目も痩せ気味なだけで、元気そうな猫です。
私の近くで食べ出した猫は、まだ若そうな猫でした。
すると、昨日ゴミを漁っていた猫はご飯が気になったのか、だるまさんが転んだのように、少しづつ側にやってきました。
じりじりじり・・・・と、近くまでやってきた昨日の猫。
だいぶ近くまで来て、ようやくカリカリを食べだした。
私は持ってきたキャリーに、カリカリを入れて、猫を誘導。
最初に今日会った猫を入れ、後から昨日出会った猫を入れました。
そのまま病院へ行き、健康診断。
ゴミを漁っていた子は、子猫かと思っていたけど、生後半年は経っていた永久歯の猫でした。
体重も1キロほどで、目も真一文字でほぼ開いてない。
主人に2匹捕まえた事を話すと、増えてるね!とだけ言って、猫たちに良かったねーと話しかけていた。

ゴミを漁っていた白黒のノン、男の子。
家に来てからメキメキ成長できた。
ノンには内緒だけど、私は看取る為に連れてきた。

結果で捕まったマメ。女の子。
2匹に血の繋がりがあるか?は、わからないけど、月齢も近い2匹。
ノンとマメは同じケージでしばらく過ごしました。
私が側に行くと、いつもマメはノンの前に座りノンを守っていました。
マメが親分で、ノンが子分の関係は10年過ぎても変わらない。
2匹とも13歳を過ぎたけど、私は12月が来るたびに、ノンが空腹を満たす為にビニールを噛んでいたのを思い出します。
ノンは、主食がクリスピーキッスになってしまったけれど、いつまでも2匹仲良く長生きしてもらいたいです。

寒い夜なので、ぬくぬく猫団子の写真を載せてみました。
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