皮下注、補液はたまにするけど、強制給餌は実に4年ぶりくらいでした。
イッソリュウチトルベキダッタカ…。
風邪っぴきだった兄妹のコッちゃんが無事にお話がまとまってホッとした数日後、遅れて里親募集を開始したばかりのダイくんが大崩れしました。
あれ?誰か吐いた。
と思った翌日には目の前でダイくんがゲーゲー吐いて食欲が落ち。
翌日、獣医さんに連れて行って状況を説明して検便かけたらコクシさん発見。念のためコッちゃんの分もプロコックス貰って、吐き気止め出して貰ったけどこの時点ではまだ元気でご機嫌さんでした。
そこから一気に大崩れして、一切食べれず吐きまくるから飲ませた薬も効く前に戻してしまい脱水状態。
ブ糖をほんの少しずつ飲ませながら朝を待ち、近所の獣医さんに駆け込んで吐き気止めとコンベニアを打って貰い補液開始。自宅でインターフェロンも打ってブ糖とa/d缶の強制給餌。
吐き気止めを打たないと戻してしまうので、休診日の分を前日に出して貰ったり、休診日にも関わらず診療して貰ったり…。
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全然、食欲が戻らず薄ぼんやりしている日が続きました。
私は急性期の回復の見込みが強い状態以外では緩和ケア以外は一切しないと決めているのですが、ダイくんは回復の見込みありと判断し治療の継続を決めました。
まだまだどう育つのか、育ってくれるのかさえ分からない子猫です。悪戯や粗相にもめげずに共に暮らして下さいますか?
生後8か月未満の子猫の里親募集の際に必ずお聞きしている言葉です。
無事に育ってくれるのかさえ分からない。と思いながら過ごしています。
最初に吐いてから10日ほど経った頃、ダイくんは自分でゴハンを食べ始めました。そこからまるで憑き物が落ちたかのように回復し、最後にコッちゃんと一緒に遊ぶことが出来ました。
ダイくんはもたないかもしれない。
グッタリして大きくお腹で呼吸しているダイくんを前に夫くんに告げた時、絶句していました。
子猫は死ぬものだ。と思っている私とは比べ物にならないくらいしんどかったんだと思います。
家の猫を看取る度、わんわん泣いてくれる夫くんがとても嬉しく、誇らしくもありました。お前の為にこんなにも泣いてくれる人がいる。そう思うだけで私はとても幸せでした。
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コッちゃんを送り出す前に撮った2匹一緒の最後の写真です。
間に合ってホント良かった。
頑張ってくれたダイくんありがとう。
寄り添ってくれたコッちゃんありがとう。
コッちゃんがちょっかい出したり呼び掛けてくれる声は、ダイくんにとってとても大切な刺激でした。
今回ダイくんが調子を崩した一番の原因は調子を崩す前の状況と症状及び経過から、腸コロナの初感染と推定しています。そこに急な冷え込みによる風邪のぶり返しと体力低下によるコクシの増殖が絡んだ結果の大崩れかな?
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コッちゃんはビビちゃんになりました。小さいコッちゃんは微かなビビちゃんになりました。
10代後半のお嬢さまが付けてくれた名前です。今日から私の娘だ!と、人見知りも場所見知りもなくテンション爆上げのビビちゃんに付き合って娘は一睡も出来ずに朝を迎えたとお母さまからご報告が届きました💦
お母さまはとても誠実で勇気のある方です。
私とのやり取りの中で感じた疑問や不信感を率直に伝えて下さいました。
こんな事書いたら破談になるかも。と怖かったと思います。何度も取り消されたメッセージがそう言っていました。これも猫を譲り受ける為だ。と呑み込む道もあったと思います。
でも、私としっかり向き合おうとしてくれた。
言葉を重ねて信頼関係を築こうとしてくれた。
その事が凄く凄く嬉しかったです。
聞いて貰えれば、私も応える事が出来る。何でそれをするのかもしないのかも、私が里親さまとどうありたいのかも…。
私への不満や不信感がいずれ時を経てコッちゃんへの不満に繋がるなんて事があったら、申し訳なくて仕方がないです。
里親さまとビビちゃんの様子を楽しくやり取り出来る今日の日がとても嬉しいです。
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コッちゃんを送り出す前日の夜、グレくんも里親さまのお家に行きました。
チカちゃんが引き結んでくれたご縁です。
チカちゃんはお譲り叶いません。とお伝えした時、何処かにきっと家の子になってくれる猫さんがいると信じています。とお返事を頂きました。
どうしてもこの方に猫さんをお届けしたくて、引き取りを迷っていたグレくん兄妹の受け入れを決めました。
まだ、私でさえ見た目も健康状態も良く分からない状況でお話を始めましたが、丸っと受け入れて下さいました。
ノエルくんと名を変え、クリスマス当日にずっとのお家に行く事になり、不思議なご縁を感じました。
ダイくん。年越しはハルコ家になっちゃってごめんなさい。
だけどハルコは今日、そこにダイくんが走り回っている事がホントに嬉しいです。頑張ってくれてホントにありがとう。
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くぅちゃんからのクリスマスプレゼント🎁を検品中のはる
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