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お尻の出来物が小さくなっていると前回書きましたが、それは膿みを出して腫れが引いたためにそう見えただけだったようで、実は大きくなっていました。前回の測定では2.5×2.0×1.5だったのが、今回は3.0×2.0×1.5くらいになっているようです。
細胞を採って検査してもらったところ、簡易染色ではカシブツ(カス)と菌が検出されたものの腫瘍の細胞はない、とのことでした。
「だから炎症の可能性もあるけれど、それなら膿みをだして抗生物質を与えたら小さくならないとおかしい、やはり腫瘍が関係していると思う」と先生。
夕方、病院から電話があり、正式な染色の結果、やはり腫瘍の細胞がたくさん検出された、と。
これから病理検査にまわし、その結果次第で今後の治療方針を決めることになりました。
前回の受診からわずか1週間ほど。その間に大きくなっているのだから、すごいスピードです。
先生のお話では、腫瘍ができている場所が厄介だと。
肛門と尿道に近く、このままではおしっこもウンチもできなくなるそうなので、おそらく手術になるでしょう。
大きさも大きく、肛門腺に沿うように出来ているので、肛門から皮一枚くらいで取らなければならないそうで、術後、排便障害や排尿障害が残る可能性が高いそうです。そして再発の可能性も高いそうです。大きいボス格の腫瘍を取ることで、抑えられていた小さい腫瘍が暴れだして大きくなってしまうこともあるらしく、そうなるともう長く生きられないでしょう、とのことでした。もし腫瘍が悪性のものならば、その場合も当然、長くは生きられないでしょう。
ガリガリで、当初背中を軽く撫でただけで背骨がゴツゴツと手に当たるほどだったナツ。
食欲がすごくて最近では少しふっくらしてきて、前よりは背骨のゴツゴツを感じられなくなってきています。だから悪性の腫瘍ではないと思っています。それでも今後、障害が残るかもしれない、再発するかもしれない。
予想以上に残酷な結果でした。
ナツ、本当の名前は何というのかな?本当の家族はどうしているのかな?
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ナツはほんとうに人懐こく、そばに行くだけでゴロゴロ咽喉を鳴らします。
初めて会った時から、にゃあにゃあ鳴いてご飯をねだり、私の手や体にスリスリし、お腹を見せてごろんごろんとしてくれました。撫でていると、人を信頼して安心しきって体をもたれかけてくるのがわかります。
だからきっと、とてもとても可愛がられていた子に違いないのです。
完治の可能性が無いわけではありません。希望は捨ててはいません。
人が大好きなナツ。
こんな状態だからいつワクチンを打てるかわかりません。ですが、ブッコとの相性を見つつ、少しずつフリーにしていこうかと思っています。もしもこの先あまり長く生きられないのだとしたら、やはり人の側にいた方がナツは幸せじゃないかと思うから。そして美味しいものもいっぱい食べよう。昨日からナツのご飯にブッコと同じく初乳とDフラクションを混ぜています。どうか少しでも腫瘍が小さくなりますように。
なんだか暗い内容になってしまいましたね。
でも私は大丈夫です。動揺していないわけではありませんが、そんなに落ち込んではいません。
今は病理検査の結果を待つことしかできません。ナツをいっぱいナデナデして、少しでも幸せを感じてくれるようにしたいと思っています。
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