実は彼女は「歩けない」。

いつでもタ・タ・タ・タ…
もしくはダダダッ!である。
移動はいつも小走り~大走り。
だから彼女の足音はよく分かる。
ゴハンの欲しい時など、いつでも「ぴゅっ」とすっとんできて、
私が右を向けば右に、
左を向けば左に姿をあらわし、
アイレベルまで登ってき、
力強い頭突きでゴハンをねだる。

トイレ・ハイの時など、
独りでドタバタ騒いでる(笑)
何事かと、つい気になって様子を伺ってしまうほどだ。
そんな彼女は、
私が起床し立ち上がる前にいったんベッドに座る(動作の)間、
すかさず膝を奪う。
いや、今から立つんだけど…と、ベッドに抱えて降ろしても、
すぐまた乗って来る。
私は毎朝苦笑してる。

帰宅すると、
どこからともなく聞こえてくるタ・タ・タ・タ音。
そして「ひゃぁ!」とハスキーな声。
「はいはい。ただいまポロリ!」
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