あちらこちらに農家さんが罠を仕掛けている。
と言うのも、
山には鹿や猪、猿に兎に白鼻芯といった、
様々な動物たちが跋扈しており、
そうした動物たちと戦うことが多いからだ。
農家ではない私に、この是非を問う資格はない。
ただ、私達はそうした「現実」の中で暮らさざるを得ない。
先日、その罠に、知人の家に出入りしている猫が引っかかった。
諸々の事情で、すぐさま治療にかかれなかったようで、
かかった腕が切断された段になって、うちで保護した。

いつ頃腕が落ちたものか分からないが、
保護したときには傷口からの出血は止まっていた。
とは言え手術が必要で、
どうやら肩あたりから切除しなくてはならないよう。
外で暮らす猫たちは、様々なリスクと隣り合わせだ。
都市部なら、車でのロードキルなんて日常だろう。

せめて面倒看るなら、どんな関わり方であろうと
家の中で、きちんと管理してほしいとは思うのだけれど…
ニンゲンの意識こそが、
最大の罠なのかもしれないなと、
少しやるせない気持ちにもなる。
※この子は手術して落ち着けば、
保護主の元で正式に飼っていただけます。
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