トータルで半世紀近くになる。
経験上、1匹よりも2匹〜で飼う方が安定する。
人間だけがインターフェースになるよりも、意思疎通が出来るからだ。
不思議なことに、相方は犬と猫でも問題が起きたことはない。
最初は当然、シャーシャーしまくるが、いずれ慣れてしまうものだ。
以前飼ってた猫は、犬のクビにぶら下がって遊んだり、一緒に並んでおすわりしたり、とても可愛い猫だった。
しかし、全てを神さまに送り出した前後、自分の体調や仕事の都合で新しい子を迎えるには厳しい状態で2年ほど過ぎた。
それが、一昨年ほどに仕事の変化があり、移動が少なくなった事に加え、在宅ワークも急増。
そういう事もあって、1匹目の猫を2歳超という年齢で引き取った。
ここで問題になるのは、1匹でいるということだ。
いくら在宅時間が長いと言っても、出かけることはある。
そこで相方になる猫を探していた。
野良猫の保護でもしようかと思って里親募集に挑むも、返事すら来ないという事が多い。
複数に声をかけていっぺんに返事があったら、これまた困る。
その為、返事がないものをしばらく待ち、また応募するというのを数ヶ月繰り返した。
特に条件が悪いというわけではないんだが、調べてみると好条件過ぎてもNGだとか書いてある。
知らんがな・・・・。
なんて言うことで悩んでいたところ、自分自身のパートナーが厳しい一言。
「一体何歳まで生きるつもりなん?猫は20年生きるのも普通だよ〜」
えぇ自分が結構な年であるという現実に驚いた。
そこで、どうせ人生で最後かそれに近い猫になるなら、飼ってみたい猫でも飼ってみよう。
ということになって、里親を諦めてジャンフォレストのブリーダーさんに打診し
見学の末にやってきたのが、2匹目のクレアだ。
ところがこれが大変だ。
とんでもないビビリー猫だったのだ。
見学の時は割とずいずい前に出てきて気楽に遊んでくれる猫だったんだが、その真実は後日解る。
とにかく、些細な物音=流しで水を出しただけでも隠れてしまうし、ありえんような隙間にお尻だけだして隠れてしまう。
来た初日には、ベッドの足と壁の角の隙間にくの字に挟まって、ションベンまみれで隠れていた。
その後、シャワーの水の音にビビって蹴り飛ばされて出血、遠く離れた掃除機の音にビビって掃除機に突進しようとして蹴り飛ばされて大流血。
ションベン臭いのに洗ったら噛みつかれて指に穴が開く始末。
ビビったら中々おさまらないから抱きしめたりするわけだが、それでも噛み付いたりして塞ぎまくった部屋のどこかに隠れ場所を探して突進する。
餌を食ってても、ちょっとした物音や人影で食べるのを止めてしまう。
そのくせ悪さをしてこれっと怒られると、何かの拍子にプツーンと切れて顔つきが変わり、キチガイ猫になってしまう。
頭をポンと叩いたレベルでフゴォォォォとなる訳だ。
ゴロゴロと腹を出して甘える姿と一緒に併せ持っているなんてなかなか器用な猫だ。
1匹目も慣れるまでシャーシャーしたり噛み付いたりしたが、それより遥かに甚大な流血状態だったのは、この二面性の為だ。
その為、1匹目と極めて仲が悪く、慣れるまでかなりの時間がかかった。
隔離したり、餌を別々に与える、世話は息子と自分で分けて行うなどの工夫で乗り切った。
しかし、だ。
慣れてきたら慣れてきたで、本性が出てくる。
餌でもおもちゃでも、全てに自分が関わらないと気がすまない。
奪ってしまうのだ。
見学でずいずい出てきて遊んでくれた本性はコレだった。
完全に姫体質だ。
3匹目が来てからも、餌やおもちゃを奪おうとして、何度もリードの刑になっている。
1匹目が子猫に譲る姿勢なのに比べて、かなり強欲な状態。
子猫を殴り飛ばしているのも、こいつだけだ。
もうすぐ1歳という年頃だから仕方ないんだろう。
まぁそれでも、なんとか上手いこと回り始めて楽しい我が家という感じでもある。
いま、こうして書いている間も、マウスパッドスペースを乗っ取って、マウスをかかえて寝ている。
キーボードもカチャカチャうるさいしモニタも明るいと思うんだが、気にせず寝ている。
姫体質な分、そういった甘えっぷりも可愛い所でちとずるい。


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