21年前のお話です。
4年ぐらい前に1度、日記アップ
したことがあるお話なので、
読んだことがある方も
いるかもしれません。
2000年夏、うにちゃんとの出逢い。
そのあとのお話です。
僕とおチビなうにちゃんは、
楽しい夏を過ごしていました。
ふたりでお散歩したり、
遊びに出掛けたり、
家から車で2、3分、
徒歩でも5分ぐらいのとこにある、
公園にはよく遊びに行きました。
動画にも出てきている公園です。
おチビの頃から頭良かったうにちゃん。
どんなにはしゃいでも、
僕の見える範囲内。
夢中で遊んいて、
何処かへ行ってしまったり、
姿が見えなくなってしまう
ようなことはありませんでした。
僕から離れませんでした。
とても可愛く思っていたし、
いとおしく思っていました。
でも、当時の僕は、
未熟者でまだまだ全然大人じゃなかった。
ひとつの命を預かる身としての、
責任とか覚悟とかが、
まだまだ足りなかった。
うにちゃんは可愛いから
一緒に暮らしてる…………
そんな感じだったかもしれません。
今でも未熟者ですが、
だいぶ、大人になってきたかと
思っています。
もともとがうにちゃんは、
僕の目の前にひょっこり現れた子。
僕が望んで、
覚悟をもって引き取った子じゃないし、
それまでの、
のんびりな独り暮らしに
慣れてしまってた。
だからかな…………
うにちゃんは可愛かったけど、、、
時々、うっとおしく感じてた。
ある日の夜中…………
僕はうにちゃんを車に乗せて、
いつものあの公園へ行きました。
そして、、、
うにちゃんを車から降ろして、
『ここで遊んでなさい。』
………と言って、
そのまま車で家へ帰ってきました。
うにちゃんを捨てようとか
思ってたわけじゃないけど、、、
なんか、
ひとりで過ごす時間が欲しかった。
ひとりの時間が恋しかった。
小さな子猫を公園へ放して
置いてきてしまったら、、
どこかへ居なくなってしまう
かもしれない、、、とか、、
あんまりそんな風にも考えてなかった。
家へ帰ってきた僕は、
久しぶりのひとりの自由な時間を
満喫するつもり………………だった。
なのに、、、、
なんか、落ち着かない……………
うにちゃんが居ない家は落ち着かない。
うにちゃん、、ひとりで
公園で遊んでるかな?
まさか、どっかへ行っちゃうかな?
うにちゃんの事が気になって、
落ち着かない…………
身勝手………自分勝手な男。
自分が
うにちゃんを公園へ
置いてきたくせに…………
数時間、ひとりでのんびり過ごしてから、
迎えに行くつもりだったけど、、
うにちゃんの事が心配で、
落ち着かなくなってしまい、、
1時間も経たないうちに、
車に乗って、
うにちゃんを迎えに行った。
公園へ向かう車の中、、、
うにちゃん………大丈夫だろうか?
居なくなっちゃったらどうしよう……とか、
心配する、
あまりにも身勝手な男。
公園へ着いた時、
僕の目に飛び込んできた光景。
今でも忘れることなく、
僕の心に焼き付いている。
うにちゃんは居た。
僕の車から降ろされた場所から、
一歩も動くことなく、
その場で香箱座りして、
僕が迎えにくるのを待ってた。
香箱座りは、前肢を折りたたんで
隠してしまっている為、
すぐに動けない体勢で、無防備。
つまり、
警戒心がなく、リラックスしてる時の
座り方だといわれてるみたいです。
うにちゃん、
夜中の公園でたったひとりで
香箱座り……………
どんな思いだったのか…………
『ここで待っていれば、
ひでは必ず迎えにきてくれる。』
母猫を待つ子猫。
安心してたから、信頼してるから、
香箱座りで落ち着いて、
僕が迎えにくるのを待ってた。
いじらしさに、
涙がにじんだ。
うにちゃん………ごめんね…………
うにちゃんは子猫の頃から
もう、うにちゃんだった。
僕はまだまだ未熟で、、、
うにちゃんのおかげで、
成長していく途中だった。
猫はぬいぐるみじゃないんだから。
ひとつの命の重みを忘れず、
その生涯を責任をもって、
面倒みてあげなきゃいけない。
🍀うにちゃま晩年の香箱座り。


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