人間、話せばわかるという。
社会では、議論を戦わせて理解し合えば、乗り越えられない問題は少ない、はずだ。
しかし残念なことに、必ずしもその理想通りにはいかない。
先日、非常に腹立たしい話があった。
コレだ。
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「悪質だ」子猫4匹をごみ袋に遺棄 長崎の集積所で発見 里親探す 6/15(火)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f3254c7da8523954a04f4629e115c404a9f9f63
長崎市江川町のごみステーションで13日朝、生まれて間もない子猫4匹がスーパーのレシートなどと一緒に市指定可燃物のごみ袋に入れられ、捨てられているのが見つかった。同市のボランティア団体「R&G長崎の保健所の命を救う会」(浦川たつのり代表)と大浦署が保護したが、14日までに2匹が死んだ。浦川代表は「25年間活動しているが、ごみと一緒に捨てているのは初めて。命を粗末にしていて悪質だ」と憤る。同署は動物愛護法違反の疑いで捜査する方針。
浦川代表などによると、13日午前8時半ごろ、通り掛かった付近住民が鳴き声に気付き、袋の口を縛ったごみ袋の中に子猫がいるのを発見した。連絡を受けた浦川代表が現地で確認し、110番通報。駆け付けた大浦署員が袋を開けたところ、ドラッグストアやスーパーのレシート、汚れた毛布や段ボールなどと一緒に衰弱した子猫4匹が見つかった。
4匹ともへその緒が付いており、生後2、3日とみられる。12日朝に鳴き声を聞いたとの情報もあり、発見の1日以上前に遺棄された可能性がある。子猫2匹は同会が保護し、里親を探す。
同会には電話相談や保護の依頼が年間約千件あるが、今年はその倍以上のペースで推移している。コロナ禍に伴う外出自粛で、ペットを飼い始めたものの、適切に管理できなかったり不妊治療をせずに子どもが生まれたりして、捨ててしまう飼い主がいるという。
浦川代表は「適切な管理は飼い主としての責任。金銭面や世話の大変さもきちんと理解して家族に迎えてほしい」と訴えている。
----記事が消されてしまうと記録がなくなるので、全文、引用しておく。
にわかに信じがたい話だ。
どうしてそんな事ができるのか?
全く理解できない価値観の持ち主も実在するという悲しい事実を突きつけられる。
最低限のケアなら、大した話じゃないはずだ
避妊・去勢手術だっていくらもするものじゃない。
誰かに相談してもいいし、赤ちゃん猫なんて母猫に任せておけばいい。
小さい子なら引き取り手だってゼロじゃない。
まるでそのへんのゴミを処分したというノリ。
命を扱っているという概念がまるでない。
犯人をごみ袋に入れて一昼夜放置したい気分だ。
かと思えば、下記のような事例もある。
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愛知・岡崎の住宅にネコ250匹 国内最大規模の多頭飼育崩壊 6/11(金)
https://news.yahoo.co.jp/articles/06eb38b780a6880d59df5c59c701cdd82d3ee569
愛知県岡崎市の男性ブリーダー(37)が少なくとも250匹の猫を大量繁殖させ、十分な飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態になっていることが11日、明らかになった。市は動物愛護法に基づく立ち入り調査を実施し、改善指導している。公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県)によると、猫の多頭飼育崩壊では国内最大規模だという。
男性ブリーダーは5月から病気入院中で対応できないといい、市は親族らに改善指導した。親族によると、大量繁殖した猫は、男性宅に約200匹、近くの別宅に少なくとも50匹確認された。
男性は2013年からブリーダー活動を始め、1人暮らしの自宅と別宅でそれぞれ飼育。パート従業員が1人いるが、6月施行の改正動物愛護法では、従業員1人当たりの猫の飼育数は22年から35匹、24年から25匹と定めている。
親族は2日に市内の保護猫カフェ「アエル」に相談し、現在はアエルや親族らが掃除や猫の世話をしている。
親族から5日に連絡を受けた市は10日までに2回、男性宅を立ち入り調査し、病気の猫を含め208匹を確認。市に申請している60匹を超える飼育数や不衛生な環境などについて、市は親族らに指導した。
県外から駆けつけた親族の一人は11日、取材に「明らかに行きすぎた飼育でボランティアの力を借りないとどうしようもない。去勢手術が課題」と肩を落とした。今後アエルの協力で飼い主を探していくという。
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犬猫を繁殖させても、基本的に生計を立てるほどのお金にはなりにくい。
出荷価格から諸経費を引いた粗利はいくらでもないから、月の生活を潤沢に可能にするのにはかなりの数を売る必要がある。
現実にそんなにバカスカ売れるものでもないし、本業がなにかないと無理だ。
この基本計算ができない愚か者が、こういった暴挙に出る。
本質的にブリーディングの世界は犬猫への愛情で出来ていると知らず、ペットブームで儲かると思い込むんだろう。
実際、自分が以前に犬の里親ボランティアをしていた時も、犬の悪徳ブリーダーの崩壊で犠牲になった犬だった。
絶え間なく、このような話があるのだ。
一方で、里親になる側の人間にも、問題が山積する。
まさにこのネコジルシさんのサイトに注意喚起がある。
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里親詐欺者のよくある手口例
https://www.neko-jirushi.com/foster/about/attention_foster_scam.php
↑善意でついやってしまうものすら含んでいて、巧妙な手口を用いていることが解る。
実験動物、虐待、詐欺などが原因のようだ。
いわば、他人の善意を食い物にした悪辣な行為だ。
タダや、安く犬猫を手に入れられるものとしか考えてないような話すらある。
例えば、野良猫を保護、里親で引き取ったらノミが居た、許せん!みたいな話だ。
犬猫なんて野良で保護すれば、ノミでもダニでも当たり前だ。
嫌ならペットショップで買ってくればよかろうにと思うが、そのようにしないのは金が無いからだろう。
安易な考えで行動をするという嫌な世相過ぎて、子供にも見せられない。
この関係で、ボランティアさん達は厳し目の対応で里親募集をし、その壁に阻まれて恨み節を言う人も出るわけだ。
殆どが真面目に何かを考えていたとしても、一部の人の酷い行動で、このような話になる。
そんな連中のせいで、善意の人が犯罪者みたいな扱いなんだから、ショックを受けることもあるだろう。
そんな連中=道徳やマナーと言った普遍的なものすら捨て去った愚かな人が本当に多いようで、心底、嘆かわしい。
ごく普通の大人としての振る舞いが出来ないのは謎でしかなく、価値観が違いすぎて理解不能だ。
きっと、そういう連中が本当に捨て去ったのは人心だろう。
まだ獣のほうがマシだ。
形だけ人、心は人外、世間体はまともなフリというのでは、地獄の亡者でもお断りだ。
愛情を交わす愛玩動物の世界で、愛を疑わざるを得ないなんて世も末だ。
こういった行為をやめさせるのには厳しい法改正しかないのかということも、せつない。
命の問題を問うのに、法律で定めないと守れないというのは、おかしすぎる。
罰がなければ守れないなら、躾のなってないペット以下だ。
腹立たしいのう・・・。
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