筆者は基本的に熟慮型なんだが、はたから見るとどんくさい。
パートナーにいつも「あれどうなってんの?これどうなの?」と言われ、えーと、かくかくしかじか〜と説明しているのが日々の風景だ。
もちろん、火急なものは迅速に対応するんだが、風向きや様相がわからないと判断が付きかねるものは安易に動かない。
この関係で、バーゲンセールみたいのは無茶苦茶、苦手にしている。
よく考えている内に全てが無くなっていくからだ。
里親にしても同じで、気に入った猫がいて連絡をする前にまず、パートナーや息子に「どうかねえ?」と相談する。
先々の必然性と段取りを説いて、根回しをするわけだ。
そうこうしている内に、条件が良い子はあっという間に消えていく。
まぁ、当たり前だ。
先日もカワイイ子がいてお気に入りに入れておいたんだが、さっき見たら申込者が出ていた。
それを取り合うのも本来の趣旨とも異なるから、無理に動いたりもしない。
サダメがあるとするなら、うちの猫たちが我が家に来たように自然の成り行きでもうまく回るからだ。
本日も朝方、筆者の寝る前にチビ猫のご飯の時間だ。
子猫用のウエットなんだが、某有名メーカーのが相当、美味しくない。
実際、食してもイマイチ。
既に別のに買い替えて、今日で最後の在庫だ。
しかし、常設のドライフードはなんとかナンの子猫用にしてるんだが、先住2匹が食いまくる。
謎なのが、猫またぎ状態の某ウエットは、先住2号のクレアが狙う。
そして先住1号のウエットをチビが狙い、先住2号のクレアの疎かになったウエットは先住1号が狙う。
食の好みもバラバラなれど、どうも自分のより他人のが美味しく見えるみたいだ。
最終的にぐるっとまわって完食しているので無問題でもある。
猫は犬に比べると遥かにグルメなので、ご飯を飽きないようにうまくコントロールするのが、面白い。
余談だが、猫でも食いすぎると下痢をすると思うんだが、実はグルメな分、下痢をするほど食べるというのはだいたい別の理由がある。
食あたりみたいな事もあんまりないのが猫だ。
大抵は何らかの問題が胃腸にあるという前提でいた方がいい。
例えば、先住1号のソフィアだと、ストレスで便秘気味とかだ。
チビ猫も最初の日は巨大ウンコすぎて自分では出せず、とんでもないお腹パンパン状態だった。
環境が変わると出す機会を失い、詰まるのだ。
それ故、ちと工夫をする=興奮状態になると踏ん張って先っちょが出てくるので、あとはモニモニとすると出てくる。
モニモニ=大腸が向かって時計回転だから、その方向で強めにさする。(押して送りだす感じ)
それでダメなら浣腸で、用意はしておいたんだが、出番はなかった。
なお、特に病気じゃないのに下痢をするケースがある。
病院に行くと腸過敏ですねーとか言われるやつだが、ウンコを見るとだいたい解る。
子猫はカロリーが多い餌が多いので、どうしても下痢をしやすくなる。
栄養過多で腸内細菌のバランスが崩れると、過栄養下痢になるのだ。
この時、色は黄土色、臭いは普段の臭いと違う臭さ=人間っぽい臭いで、食は細くならない。
あるいは、ウンコが出した後に発泡っぽく膨らむのもある。
例えばちゅーるを一日にたくさん与えるとすぐになるので、便秘気味の猫には有効だ。
ダメな下痢は食欲が落ちるやつだ。
下痢猫は個体差、種別差もある。
普段から少し緩めというのもいるので、食事量とか餌の種類を加減するとだいたい解る。
うちだと、先住2号のクレアが緩めだ。
毛が長いのに緩めなので、トイレ後は筆者のチェックをしてから放免となる。
ウエットティッシュを構えて待っているので、コソコソしているのがかわいい。
また、これまた余談だが、人間子供用の「宇津こども整腸薬」はかなり便利。
味の変化がなく、餌に1さじ混ぜて与えると、栄養過多下痢には利き目抜群だ。
薬と書いているけど乳酸菌3種セットで薬ではなく、値段も安い。
犬猫用の整腸薬とか乳酸菌よりかなり具合がいい。
そうそう、表題の正念場。
そのチビ猫ルシアは、8週を過ぎてもうすぐ1Kgとなる。
だんだん力もついてきて、かなり生意気な感じとなる。
ケージも用意してあるんだが、普段はリードで徐々に長めにしながら部屋や先住猫に慣らせる。
なぜリードかと言うと、探検君をしてありえないところに隠れてしまうことを防止するためだ。
こうなると子猫は勝ち誇ったようになり、捕まえようとするとシャーシャーと野良化してめんどくさい。
遊んでいるような本気なような状態のまま、そうこうしている内に隠れた場所で寝てしまったりする。
相手にするのに無駄な手間を食うのだ。
また、あちこちの隙間には、アマゾンの荷物に突っ込んであるくしゃくしゃん紙を丸めて突っ込んである。
無闇に入らないようにするためだ。
これは初期段階で馴染んでなくて怖くてやる行動と、慣れてきて探検君でやるのと異なる。
前者はケージを用意して隠れる場所を作り、リードで徐々に慣らせる。
後者はあちこちを封鎖して入れないようにしておく。
それで丸めた紙やダンボールが突っ込んであるのだ。
見た目的にはみっともないので、部屋が片付いてないと気が済まない人には不向きだろう。
そしてリードが付いていると、椅子やら机やらに絡みまくる。
それをくぐった順にほどいて動きを理解させる。
さっきだと筆者の膝にいて、降りるのに椅子から飛び降りてブランブランしてしまうため、降り方を何度もやって見せて、という流れだ。
ところがこれ、不用意にやると子猫が怒って噛み付いてきたりする。
甘噛を通り越して、反射的に怪我をするほど噛んでくるのだ。
先日も息子が不用意に自分の椅子からほどいて、かまれた。
ほどかないと猫がトイレに行かれないので大事なことなんだが、猫には解らない。
ただ、乱暴に振り回されたと勘違いするのだ。
そして、この時が教えどき。
噛んだら確実に制圧し、猫が反省するまで厳しく当たる。
と言っても簡単で、首のうしろ、子猫をつまむところを持ち、反対の手で両足を持つ。
足がフリーだと、後ろ足で人間の手を弾いたり、首をひねって捕まえてる手を噛んだりする。
ところが、両足を持って首の後を持って身長方向にひっぱると、前足が効かなくなるのだ。
この状態で床に接する。→動き制圧に重要。
なお、首は締めないように注意だ。
つまみどころを適切に掴むと大丈夫だが、首輪を巻き込んだりすると首がしまるから注意。
猫は何もできなくなるので、ギャーギャー騒ぐ。
見た目的にはかわいそうなんだが、これで猫が凹むまでやるのがコツ。
凹むといっても、足を持って首を押さえて床に置いた段階で、後は2〜3回身長方向に引っ張るだけでOKだ。
時間にしたら秒単位の話で、分単位ではやりすぎ。
ポイントは殴ったり締めたりではなく、制圧されたという事実なのだ。
これがないと、猫は、騒ぐと人間が言うことを聞く、噛んだら人間が怖がると憶えてしまう。
すると、些細なことでも噛んだり威嚇してしまう。
うちの先住1号のソフィアはまさにそれで、初期は筆者も襲う状態だった。
何もしてなくても台所の影から襲ってきて噛み付くので、足首保護にいつも靴下を履いていた。
最初から2歳を過ぎてパワーも半端ないので、牛革の長手袋を用意した。
悪さをして怒られ逆ギレ威嚇して襲ってきた際に、捕まえて制圧し、そのまま風呂場に隔離して数時間。
これを何度かやって、何がNG行動か憶えさせた。
なお、ソマリ(アビシニアン)は、ググってもらうとかなりヤバい猫であることが、解る。
暴れん坊度合いがひどすぎて、抜牙、抜爪、安楽死という選択肢すらある品種だ。
さらに子猫の頃からほとんどケージ生活の猫だったから、基礎教育もなかったのだ。
そうはいっても、筆者は元々、犬を面倒見てたので、猫の激しいのはかわいいものなのだった。
和犬とかコーギーとかだと、かなり暴れるし本気で噛むので、それよりは遥かにマシ。
話がそれたが、そのような事で上下関係をきちんと理解させておくのも、動物と同居するコツだとおもう。
子猫の場合はもっとずっと楽で、軽い制圧ですぐに憶える。
逆に子猫の内が教え時の正念場で、猫可愛がりでこの機会を逃すと、育ってからめんどくさくなる。
先住2号のクレアはそれで、ブリーダーさんのところで天真爛漫に育つのは良いが、ブチギレ猫だ。
ビビリーのブチギレで教えるまでに最も手を焼いた。
何しろ、顔を拭くだけでも激しい抵抗だった。
爪を切るのも難儀で、長毛だから見にくくてようやく見定めて切ろうとした瞬間に、ニャッと引っ込めるという悪癖持ち。
飼い主がメンテが出来ない猫はとても問題だから、教えて解らせないとまずい。
問題=信頼関係が築けていない・病気や怪我のチェックが出来ないなど。
この際、メンテ用の洗濯ネットみたいな網も使わない。
無論、2歳でやってきた先住1号には危なすぎて最初は使ったんだが、慣らしてからはそのまま切らせるように教えた。
メンテが悪いことじゃなくて必要なことだと教えるのが大事なのだ。
ただし、これにはかなり根気がいるかもしれない。
クレアの場合、膝の上でしっかりホールドして、目の前で爪カットをしていたら、ビビっておしっこジョロジョロ。
そのまま自分の顔に食らって吸ってしまい、咳き込んでおしっこを四方に撒き散らした。
ゼーゼーブシュブシュしまくって、爪を切ってるだけなのに命がかかるような謎様相だった。
そんな苦悩を乗り越えて、今では普通に切れる状態になっている。
顔拭きも、現在は普通に顎を上げて大人しく拭かせてくれる。
前はウエットティッシュを眼前に持っていっただけで大騒ぎだったからとんでもない進歩だ。
猫は自分の顔を自分で舐められないので、顔が最も汚いのである。
気持ちいい事をしていると憶えてくれれば、ささいなことで暴れなくなるし、信頼関係も築けてその他の作業もしやすくなっていくのだ。
この流れで甘噛について書こうと思ったんだが・・・。
文章が長くなりすぎる。
この段階でも既にひどい状態だ。
その為、次号。ゴメンネ〜。
尻尾が伸びてきた。日々、整腸しながら成長だ。
猫の成長は、人間同様、まず縦に来る。
バンダナはヒヨコちゃん。←
筆者の膝の上。ちゅ〜るをたべてご満悦。
その時、クレアはいつもの爆睡。
ソフィアは背後にいたんだが、スマホカメラを構えたら消えていった。
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