先住1号のソフィアにクレアを迎えた時は、先住ソフィアがネタかと笑えるほど嫉妬に打ち震えた。
しかし、数週間を経たある日、急に仲良くなって一緒に遊んだりするようになった。
無論、それまではハイパービビリー猫のクレアはとても厄介だった。
誰かがくしゃみをしても卒倒してしまうため、筆者の身の回りに隔離して慣らせた。
今から思うと、この加減が問題だった。
先住1と2がいる状態で新猫のルシアを迎えると、極端な子猫なため、ソフィアは母性丸出し、クレアはライバル心丸出しの状態だった。
つまり、クレアはまだ子供なわけだ。
それでも、だいぶ慣れて一緒に遊んだりしているし、威嚇行動も見られなくなったのでひと安心していた。
そこで先日、筆者のデスクで深夜のおやつタイムを迎えたのだ。
これは息子のところで運動会をしてしまうため、筆者のデスクにリードで隔離しおやつタイムに至ったという単純なものだ。
絵面的には、一緒に可愛く食べてて微笑ましい。
ところが。
これがクレアには許しがたいことだったようだ。
リード隔離が放免されてフリーになるとどこかに行って気配を消し、出てこない。
狭い我が家で隠れる場所はあまりないんだが、あまり大きな音で家探しをすると、息子も爆睡中で、これまた迷惑だ。
仕方ないので放置して、そのまま寝た。
あくる朝、無茶苦茶よそよそしい状態でろくに朝の挨拶もしない。
近寄っても来ないし、逆に近寄ると筆者のいない方に逃げる。
そして、先日大量買いという失態を犯した使えない猫砂のストックを噛み破っている。
うっかりルシアも一緒にデスクで食べたから、猛然と嫉妬した挙げ句、筆者の目につかないところに逃げ、いたずらで未開封の猫砂袋を噛みまくってウサを晴らしていた訳だ。
これで流石に気がついた。
先住2号のクレアにとって、筆者のデスクで寝て、飯を食えるのは重要な意味合いがあったのだ。
それは先住1号のソフィアも許されない場所だ。
クレアの姫体質はこれか!と思った次第。
そもそも、クレアは筆者に異常な愛情を示す。
毎日、筆者のひげで顔をゴシゴシし、ウンコ臭い口で顔をペロペロしてくる。
お陰で食事後に変なものをクレアに舐めさせないために、筆者自身がウエットティッシュで口を拭かないとならんかった。
何かというとキュルキュル言って筆者のメガネまでゴリゴリしているのだ。
筆者が何もしてなくても、クレアがいい思いをしているんじゃないかと、常にソフィアが見張る。
自分だけちゅ〜るをもらっているといぶかっているのだ。
ちょっと興味深いのは、先住1号のソフィアは息子(人間)にものすごく甘えるが、1:1の時しかしない。
同じようにクレアも、筆者と1:1の時しかしない。
他の2匹がいる前や、家人がいる前で筆者側からしつこくするとすごくそっけなく逃げる。
見られると恥ずかしいらしい。
そういったわけで、うっかり彼女のプライドを傷つけるデスクで一緒におやつという事態で、1日機嫌が悪かったわけだ。
ちなみに、デスクに一緒にいるのは問題ないらしい。
そこで何かを一緒に食べるのは許せんようだ。
何しろ、デスクで新猫のルシアの爪切りとかもするので、それは日々見ていても、問題行動を起こしたことがない。
そんなこんなで、先程、キュルキュル〜といいながら飛び込んできて、筆者のメガネは曲がり、えらいグリングリンされた。
意地を張ったものの、寂しかったらしい。
おそらくいたずらも、自分に目を向けて欲しいという欲求の現れだろう。
コラーと怒られても、それはクレアに目を向けてくれる喜びということなのだ。
おそらく、最初に隠れた時、筆者が探し出してこら〜と捕まえ、床に入れば納得だったんだろう。
しかし、呼んでも出てこないので、音に憚ってそのまま放置して寝たのがクレアの不満の元だ。
それで必死にいたずらしてアピールという算段だ。
タイミングも悪くて、ちょうどソフィアが具合が悪かったせいで筆者が深夜に面倒を見て、いつも筆者に塩対応なソフィアがやわらかい対応に変わったのだ。
それで自分のプレゼンスが失われるという感覚を持ったんだろう。
このような行動は、人間と密に接する犬猫で見られるものだ。
したがって、いらずらをしたという場合でも、そこには猫なりの意味があるということなのだ。
なお、そんな時、新入りのルシアはケージの中でニャァァァ(私はココ!)とアピールする。
これがまたかわいいので、つい相手をしてしまうのも不味いんだろう。
先住順の順繰りに平等に相手をしていても、自分だけなにか強く接してくれないとイヤ、という感じなのだ。
猫界の掟は微妙に解りにくいが、そうして毎日、飽きもせずに話題に事欠かないのがすごい。
世の中、アホなニュースで賑わうが、みなさん犬猫を可愛がってアホな話でイライラしないようにしていただきたいものだ。
下記はだいぶ前、クレアが来たばかりの頃に相手をしていたら、ソフィアが嫉妬の目で睨んでいたときのもの。

この行動は何度も見られた。
下の写真がイカンかったやつだ。

この時はおとなしく食べてたんだが、内心、ものすごく納得いかなかったようだ。
一日経ってコレ
↓↓↓↓

甘えまくりで作業が滞る。
下は、いたずらされた猫砂。

仲良く遊んではいるんだが、それとコレとは別ということだろう。

なお、普段はクレアがしっぽでルシアをあやしている。
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