生態系に人が介入した結果
1732年ごろ、狂犬病が日本に侵入しました。
犬やオオカミに広まり、通常は人を襲わない
オオカミが病気のせいで人を襲うようになり
害獣として駆除されました。
同じ理由で野犬も殺処分され、いまではほぼ
見られなくなりました。
その結果、鹿や猪や熊などが
農作物や人に害をなすようになりました。
この対策として10年以上前から農林水産省は
「里守り犬」として訓練した犬を山林に放し
害獣対策をする計画を立てました。
https://www.nodai.ac.jp/research/teacher-column/0245/
少し古いですが
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyose_tairyu/k_orai/pdf/h22_shinsa2.pdf
この中の三重県いなべ市の報告の中の一番最後に
里守り犬を育てているとあります。
里守り犬は人が絶滅させてしまったオオカミの代わりですね。
(オオカミは鹿・猪・熊などの子を捕食していましたが
里守り犬は里に来たそれらを追い払うだけですが。)
オオカミを再導入しようという話まであります。
https://blog.fore-ma.com/2244/
人が生態系に介入した失敗を取り戻そうという動きです。
この中でも紹介されていますが、オオカミよりは
野良犬の方がマシじゃないか?というのは間違いです。
野犬は人を襲いますが、オオカミは攻撃されなければ
人を襲いません。
それに、熊対策はオオカミにしかできません。
天敵が居ない熊が増えすぎたのは、オオカミが
熊の子を捕食しなくなったからです。
里守り犬は追い払うだけなので、増えすぎた熊は
人が駆除しなくてはいけなくなり、人の介入が終わりません。
人のせいで害獣がかえって増えたというお話は
オオカミや野犬だけではありません。
そして生物多様性と叫ばれて久しくなりましたが
そろそろ人も間違いに気づき始めたという事ですね。
望ましいのは「共存」です。
つまり、正しい ”距離” という事になります。
さて、こちらはネコジルシなので猫のお話も。
野良猫を野良犬と同じように全て駆除したらどうなるでしょう?
ネズミが増えるわけです。
疫病の被害は野良猫が媒介する病気の比ではありません。
現に新型コロナで苦労している真っ最中ですよね。
ネズミも薬で駆除すればいい?
そうやって、どんどん人が動物を殺していったら
どうなるのでしょうね?
ネズミがいなくなれば、また違う動物が害獣になり
またそれも絶滅させ、それらを捕食している動物も居なくなり
人も生きていけなくなりましたとさ。。。
*****追記
少しだけ新しい記事を見つけました。
https://sippo.asahi.com/article/10562760
アメブロで2020年7月のブログも見つけましたが
個人のブログは勝手にリンク貼っちゃダメよね。
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