「ゴロゴロって聞こえたら 帰ってくるんだよ」と
元気をもて余した こむすびたちをやっとのことで追い出したのに。
少ししたら空から雷の音が聞こえてきて。
洗濯物を取り込んだと思ったらスグ
息を切らせて ちぃ兄が帰ってきました。
そのあと少しして おぉ兄が。
オートロックのインターホンを鳴らして
「クロアゲハ持ってるから鍵開けて~」
…クロアゲハ?
いや その前に ちぃ兄よ。
オマエさん、どうやって帰ってきた?
また塀を登ったのかぃ💢
出掛ける前、公園に行ってもつまらないから遊びに行きたくないと言った おぉ兄。
聞くと 「みんな 公園に来てもゲームの話ばっかりでつまらない」と言う。
…じゃゲーム買ったら おともだちと遊ぶのが楽しいってこと?
「オレは 植物とか昆虫とかじっと観察したりするのが好きなんだ。だから別にゲームの話したいわけじゃない」
…そうなんだ。じゃキャンプは楽しいの?
「楽しいよー⤴️めちゃくちゃ楽しい」
で。
自分のかぶっていった帽子でクロアゲハをゲットして
嬉しそうに 指に挟んで帰宅してきた、という訳らしい。
「これはクロアゲハのメスだよ。
たぶん羽化して時間経ってない。
羽の色がまだ薄くない?」
「これから大雨が降ってくるから 雨宿りさせてあげるの」(ちぃ兄)
「蝶の『でんぷん』は雨を弾くから大丈夫なんだよ」
…それ、りんぷん ね(笑)
「なにこれー」

てしてし…

「ねぇ笑ってないで とってよぉ~💦」
その後 てんてん に捕まることなく、
雨が降りだす前にベランダから外へ帰しました。
「ばいばーい。早く雨宿りできるところ、見つけなよ~( ´・ω・)シ」
雷鳴はどんどん近く 大きくなってきて
ほどなくして ポツリポツリと落ちてきた雨。
あっと言うまにどしゃ降りに。
「あのアゲハ、無事かなぁ?」
ピカピカゴロゴロドッカーン…
ザァザァ…ゴォゴォ…
絵本に出てくるような、まさに絵にかいたような雷雨。
少しすると小降りになって 明るくなったけど。
また新たに次の雷雨がやって来て。
その間、てんてん は 少し涼しくなったからか おむ母にペッタリくっついて、耳をヒコヒコさせていました。
ちゃあくんは 一日中どこかに引き込もっているので 雷の音も気にならないみたい…(たぶんおむ母と てんてん の真下らへんで寝ている)
しばらくして雷雨がおさまったので
ヤル気の出ない おむ母「なんか食べに行こうか…」
早めの夕飯を食べ終えて 車で走り出すと
「あ、虹‼️」

ほんとだ!
「ねぇ 虹のねもとってどうなってるのか見てみたいな!」
虹はねぇ 雨とか水の粒に光が反射して見える現象で…
いや。そういうんじゃないんだよね。
わかった、虹を追いかけてみようか。
どこまで行けば虹のトンネルくぐれるかな?
「あっちの方向から虹が出てる!」
…じゃあっちの方向行ってみるか。

(空が大きく見える コンビニの駐輪場で)
「虹はあっちの方向だね」
…そうだね。太陽の逆側に出るんだよね。
お庭のホースで虹を作るときもそうだったでしょ?
「確かに‼️」
「ママ、あっち側 虹が二重になってるよ✨」
…ほんとだ。
内側の虹の色の並び方と 外側の虹の色の並び方比べてみて。
「わぁ、真逆になってる」
…光の反射のイタズラだよ。
難しい説明はしても まだわからないだろうし。
私も昔 虹のトンネルくぐってみたいな って思ったりもしたけど、
親にそんなこと言っても聞いてもらえないのわかってたし 理系の父に小難しく説明されるのがめんどくさかったから 言わなかったな(笑)
虹って 飴みたいで おいしそうだよね。
雲って 綿菓子みたいだよね。
夕日って オレンジキャンディみたいだよね。
そんな会話が 今 自分の子供とできることが嬉しくて。
ちょうど 『虹のトンネル』『虹のねもと』の方面にあるホームセンターに行きたいと思っていたから、
ずっと虹を追いかけて行きました。
…ホームセンターは 落雷で停電になって 臨時休業になっちゃってた、っていうオチなんですけどね。

夕日になって。
ちいちゃくなって 消えていこうとする虹…
なんだか切ない。
「虹は追いかけても 追いつかないし。
虹のねもとは どこにあるの見えないんだね。
でも とっても大きくてきれいな虹だったね✨」
…うん。
蝶々は亡くなったものの魂を運んでくるとも言うし
虹は亡くなった動物の魂が渡るとも言うし。
儚いもの 美しいものは 『死』を連想させるものなのかな…
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