なかなか新居が決まらない我が家。
ちょうどお盆を挟んでしまったため、情報は完全停滞状態だ。
予想できたことなので致し方ないから、いい出会いがあるまで気長に待つしかなかろう。
そんなこんなで急にトライアルで新しい子を受け入れることになった。
うちの場合、出産直後猫が来ても即時対応できるような準備済みという少し変態な状態にある。
筆者が在庫マニアなので、ついつい予備で色々準備してしまうからだ。
新入りさんはトライアル中なので、少し様子を見つつ、また追ってご報告しよう。
しかし、ちょ〜かわいい。
問題は、先住猫とどこまで慣れるか、だ。
ご家庭によってはずっと相性が悪くて〜何ていう話も聞くが、筆者のところだとそこまでひどいのは経験したことがない。
運がいいと思うかもしれないが、それなりの努力はあるのだ。
この理由は、Q&Aでもしばしばアドバイスする問題だ。
犬猫は両方とも社会性動物なので、家庭内や近隣の仲間とヒエラルキーを作る。
序列を決めて社会構造を形成するのだ。
年令や性別でこの社会構造はしばしば変化する。
犬はものすごくはっきりしてるんだが、猫は少し解りにくい。
あまり気にしない猫もいれば、一定年令で急にやる気に目覚めてしまう猫など、愛玩動物と野生の間を揺れ動く性質があるからだ。
その為、ある日急に、それまで仲が良かった飼い猫同士が喧嘩を始める、なんていうのがよくあるお悩みだ。
先日、アドバイスしてたのはこういったもの。
https://www.neko-jirushi.com/ask/7041/
筆者の場合、犬生活+猫だったので、基本的にこの社会構造と序列というのはものすごく気を使っていた。
例えば、新入りが来る場合でも、必ず、先住より年下になるようにする、飯の順番は守る、などだ。
慣れてくると、犬も猫も一緒に楽しく生活してくれるので、とてもかわいい。
しばしば一緒に風呂に入ってメンテナンスをしていたものだ。
なぜか、この時、猫も犬っぽくなる。
ただし、これらにはコツがある。
家主が責任を持ってトップとして行動する必要があるのだ。
時には、かなり厳しく当たらねばならないこともある。
うちの4ヶ月目のちび猫ルシアですら、噛み付いたり威嚇行動を取る時は、完全制圧してくどくどと説教をする。
一番強いボスという状態にしないと、数が沢山いる場合、混乱するのだ。
これには異論もあろう。
そんな事をしなくてもきちんと仲良く出来ます、という方もおられるはずだ。
そう、それも事実なのだ。
実際に必要のない個体もたくさんいる。
逆に、ものすごく厳しく当たらないとダメな個体もいる。
この辺りがものすごく話が混乱しやすい原因なのだろうと思っている。
うちだと、2ndのクレアはあまり必要がなく、1stのソフィアは隔離が一番、堪えるタイプ、3rdのルシアはきちんと教えないと駄目なタイプだった。
対応手法も猫それぞれである。
いじめたり苦しめたりということではなくきちんと叱咤激励すると、きちんと理解する。
今でも、ルシアは筆者のキーボード横で寝ているし、筆者がベッドで寝ると枕元辺りで2ndのクレアと一緒に寝ている。
厳しく教えている割には、家主の筆者のところにいるのは、筆者がボスという扱いなんだろう。
そもそも、猫の性格というのは同腹でも必ず、ばらばらになる。
ほぼ同じような性格というのは珍しいが、柄も一緒なら双子の可能性がある。
筆者の推測の域を出ないんだが、全部が同じ性格だと生き残り確率が下がるため、バラバラになっているのだと思う。
短い期間でたくさん子供を産むということは、猫はそもそも、生き残りが厳しい動物であることを本能が示している。
さらに生き残り率を上げるには、同じ性質であるとなにかの折に一緒に死んでしまうことになる。
ざっくりの所感だが
A:アグレッシブで物怖じしない系
B:他力本願で甘えん坊系
C:激ビビリーで逃げ惑う系
の三種に、この間の特性のがいる、という感じな気がする。
つまり、ABとか、BCで、どちらかが強く出るという、aCとかbCの感じだ。
矛盾するA+Cはないので、ざっくり5種という感じで、強く出る性質をカウントするともっと数が増える。
ただし、あくまで筆者の感覚の感想である。
なお、BやCは嫉妬深いのも多い。
そしてこれらの系統で、さらにオスメスで本能に基づく性質が加味される。
オスならアグレッシブで甘えん坊だが、他猫には序列抗争で厳しくあたる、みたいな状態。
これらは去勢をしてあってもあまり関係なく、個体で性質が出る。
それらを踏まえて、どの様に対処すべきかを見極めていく。
そして、家人が何人かいて組長が家長という場合でも、猫なりに付き合いをしやすい好きなタイプがいる。
序列を重んじるタイプの猫なら、餌を上げるなど面倒を見ている人ではなく、家長にべったり、みたいなケースだ。
遊んでくれる人や餌をくれる人みたいに、相手を見て区分分けしているのも猫の特徴である。
また、それらとは別に、この人!と決めた人にべったりという個体もいる。
猫自身がそれらを選択し、たくさんいても、適宜、猫同士で棲み分けしている。
ややこしいのは、べったりすると決めた人に他猫が来ると、嫉妬して排他行動に出る猫。
面白いことに、他猫も攻撃する個体としない個体とに勝手に分けている。
これは、猫自身がなにか思うところがあるんだろう。
例えば、ウチの1stソフィアは息子ラヴで、2ndクレアが近づかないように厳しかった。
しかし、3rdルシアは平気で、トライアル中の子にも平気だ。
これはおそらく、自分が好きな人の雰囲気をみていて、やばい!と思うと排他行動という感じじゃないかと推察している。
なお、受け入れる時はこれらの猫の性格を利用し、相性が良い人間が相手をしていくとすんなり行きやすい。
筆者なら、厳しく当たるしメンテもするので猫にビビられることもある。
これはこれでそのままにして、別の相性のいい家人がやさしく対応する、みたいな世界だ。
いずれにしても、猫の行動のしやすさを考えたら、家庭内でしっかり序列を形成する事が重要なのだ。
そういう本能なので、家族みんなで並列に仲良くみたいのは、擬人化の猫の性質に合わない対応と言えるだろう。
そんな事で、筆者の夜は更け行く。
三匹で飯中
トライル中彡
ビビリでもあるが、甘えた。
ビビリなので、謎のことでビビる。
しかし既に乳吸行動まで取っているんで、時間の問題だろう。
ただNG行動が解ってないようで、ビビリ猫に教えていくのが難しい。
もう一匹は慣らし中で、これまた甘えた鳴き声だ。
近い内、お披露目可能だろう。
3rdルシアが落ち着かない。
妙にアグレッシブになったり、トライアル中の子を避ける。
それ故、別途、かなりベタベタさせている。
また、写真にあるように2ndクレアがやさしく対応している。
なお、余談なんだが、猫が嫌がるから必要な事をやらないということはない。
メンテナンス系をしっかりしていかねばならんからだ。
やらねばならんことなのに、猫が嫌がる・かわいそうだからやらない、と言うと、最終的にすごくかわいそうになる。
メンテナンスもできず猫の体調も把握できないのでは、バカ猫になって早死するだけだ。
それでいいならそれまでという話でもある。
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