
GWが明けた頃、シロくんの遺骨が埋葬されたとのハガキがきた。
夫と一緒にお墓参りに行こうと家主を誘う。
日曜日の朝10時迎えに行くと、旦那さん悪いねぇと車に乗り込みとてもうれしそうだった。
15分程車を走らせ霊園に到着し、共同墓地に花とフードを供えお参りした。
家主はある政党を支持している。
新聞配達の途中にまた来るよととてもご機嫌だった。
白長毛のことを聞くのは今しかない。
実は以前にも2度聞いていた。
白くて毛の長い子はおじさんの猫でしょ?の問いかけに、
いや、あれはたまに遊びにくるんだよと明らかにウソを言っていた。
今しかない。
「おじさん、白くて毛の長い子は女の子?他にも手術していない子いるよね?あと何匹いるの?」
「うーん、白と茶がいるんだよ。」
!!!!!
「じゃ2匹?また手術しなくちゃね。」
よかった!やっと言ってくれた!!
本当のことを言っていると確信した。
家主は前回のTNRでリターンされた猫達の足腰が立たない様子を心配していた。
麻酔が覚めるまで仕方ないと説明したが、心配が消えるわけじゃない。
前回は、借りていたキャリーをその場で返却しなければならず、覚醒させる注射を打ったことでよりそう感じたのかもしれない。
今回は、保護猫病院にお願いしようと提案した。
当日お迎えだが、術後ケージで休ませてくれるし、キャリーをそのまま室内に置いて様子を見てリターンすれば良い。
そして今回は家主に費用を負担させなければならない。
「普通の病院だから、ちょっとお金かかるよ。」
「1匹15000円ぐらいかな。」
「大変なら立て替えるから、少しずつ返してくれればいいよ。」
「病院に聞いてみるけど早い方が良いよね。」
家主は同意してくれた。
白長毛と茶シロ、約1歳メス。
外に出していないと言っていたが、2階は窓が開いている。
急がなければならない。
もし妊娠していたら堕胎することになるだろう。
あれだけ聞いてもウソを言っていたのだから、残った2匹は家主にとって心のよりどころ、大事な子に違いないのだ。
慎重に進めなければならない。
しかし。
この日以降、私は家主と全く連絡が取れなくなる。
訪問してもカギがかかっており、車もない。
私はとても焦っていた。
続きます。
最近のコメント