我が家には2匹のお嬢さんがいる。
今年4歳のツンデレお嬢、琥珀さん。
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出会ったのはペットショップ。
反ネコ派の主人を一瞬にして猫デレにした魔性のネコ女子。
瞬間湯沸し器でありながら、超ビビリ。
きなこちゃんの教育係でもある。
こちらは3歳のきなこちゃん。
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出会いはネコジルシ。
優しい保護主さんから愛情を沢山貰ったせいか、とても素直。
弾丸の如く部屋を疾駆する活発な一面と、甘えん坊でコミュニケーション上手な可愛いコちゃん。
猫種も性格も全く違うが、基本「いいこ」のお嬢さんたち。
物を壊すでもなく汚すでもなく、キャピキャピしながら部屋中を追い掛けっこし、そのついでにじゃれ合う程度。
たまにエスカレートするが大事には至らず。
夜になると、琥珀さんは主人の腕枕で就寝。
きなこちゃんは私と寝る。
物心がついた頃から実家には犬や猫、インコや亀にウサギなどの動物たちが同居していたせいか、動物たちは大なり小なり悪戯をするし、それなりに部屋を荒らされるものだと捉えていた。
例えば、ウサギには椅子の脚などの木部を囓られボロボロにされたし、インコやハムスターは電化製品のコードを囓られた。
その度に母が工夫をし、それらを最小限に止めていたのを記憶している。
実家での経験からすると、琥珀さんときなこちゃんの悪戯なぞ屁でもない。
寧ろ心配があるとすれば「脱走」なのだが、我が家では玄関やベランダの出入り、窓の開閉時に猫女子が近くに居る居ないに関わらず柏手を打つことをルールとしている。
また、猫女子が悪さをした場合にも鼻先で柏手を打つ。
猫女子にとっては、それがとても不快な音らしく繰り返し行う事で脱兎の如く逃げていくし、同じ悪さをしなくなったように思う。
これが躾に繋がるかどうかは専門家ではないので断言出来ないが、多少のトラブル回避は出来ている気がしている。
だが、柏手を使おうにも避けられなかったことがあった。
琥珀さんによる、深夜のペロペロ事件だ。
主人に対する愛情表現のうちなのだろうが、熟睡中の主人の四肢をグルーミングしていたらしい。
主人は主人で怒ったら可哀想と我慢し続け、されるがままになっていたようだ。
その結果…
主人の四肢は炎症を繰り返した挙げ句、ハゲた。
それに飽きたらず、琥珀さんは早朝に息子の部屋へ忍び込んでは息子の頭をグルーミングしているところを現行犯逮捕されている。
流石に息子の頭がハゲるのは洒落にならん。
そんな訳でキミは(息子の部屋へは)出禁です。
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「ワタシは何も悪くないもん」
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「え………」
愛情表現も過ぎればハゲる。
どうか息子の頭が珍事件となりませんように。
おしまい。
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