虐待から我が子を護った美しい母猫（写真追加）

2021年10月25日(月) 550 / 6

「虐待されていた子猫を必死に守っていた優しいお母さん猫です」

　「保護猫の里親募集」で見つけたそんな文章に釘付けになった。

まだ一歳の幼さの残るその母猫は草村で我が子を虐待する人間から必死に守っていたともあった。そして本人も足に怪我を負っていたとも……

　心ある保護猫のボランティア団体が、虐待に耐えていたそんな親子を決死にレスキューしたという。

保護猫募集サイトで、そんな若くて美しい母猫が子猫とゲージで一緒にいる写真が掲載されていた。その写真に映った子供を守り切った偉大な母親の姿を見て涙が出た。

　「猫への虐待」が横行してる悲しい事実。猫を飼い始めてから里親募集サイトを見ることで虐待の「酷い状況」を知るに至った。

　この子猫を護っていた母猫は里親募集に出されていたが、このような虐待経験のある成猫は人間に懐くのは非常に難しいとされる。下手をすれば一生人には懐ない猫もいると聞く。

　このような猫は里親募集されても簡単には里親は見つからない。猫を飼うなら抱っこが出来てすり寄ってくる愛想のいい猫、出来れば子猫がいいに決まっている。

私はこの母猫の眼差しが我が家の「檸檬」に重なった。

檸檬が虐待されていたという情報なかったが、その人間を極端に敵視していた様子はこのブログでも紹介した通りです。檸檬は何度とないトライアルに失敗し、保護主さん「もう里親はみつからないかも」と諦めかけていた子だた。

　だから、私は敢えてこの母猫の里親を申し出た。

　「いきおくれ」の猫だった檸檬。うちに来た当初、まったく慣れずにようやく心は開いたのは1年も過ぎてからという話は以前に記事にしたこともあった……

　おそらくこの母猫は檸檬以上だと覚悟した。

　でも必死に虐待という困難を潜り抜けた強い母。誰よりも幸せになる権利がこの猫にはある。私はそう思った。

　里親募集は「近県」であることが通常だが、私は募集地域外（飛行機で行かないといけない場所）。しかし保護主様が私の想いを汲んでくれてOKをいただいた。

……そして今日、その美しい母猫とお見合いしてきました。

たしかにその警戒心の強さは「檸檬」を彷彿とさせたが、保護主さまの必死のトレーニングですでにおもちゃで楽しく遊ぶまでに人に慣れていた。

その時思った。「ああ、この子はもともと好奇心の強い、人懐こいいい子なんだ」と。

そんな強くて優しくて美しい母猫さんのお姿です。保護主さんの許可を得て写真を掲載させていただきます。