駐車場と道を挟んだ畑の方から聞こえるので探すものの声だけが響いて姿が見えない…
子猫の悲痛な鳴き声はすぐ近くでしているのに何処にも居ない…
ふと足下を見ると段ボールの角のような物が見えて【まさか】と思いつつ
そこに耳を当てると鳴き声がよりいっそう大きく聞こえる…
『嘘でしょ、嘘でしょ』と独り言を言いながら何も持たない娘が素手で畑の土を掘ると
ガムテープでグルグル巻きにされた小さな段ボールが出てきた
無我夢中でガムテープを剥がし段ボールを開けるとぎゅうぎゅう詰めにされた子猫が一匹…
その子猫を抱えて他にも子猫が居ないか探してから会社へ急ぎ、同僚の方にミルクとパウチを買ってきてもらっている間に子猫を出来る限り綺麗にしてタオルで休める所を作り夕方まで会社の方に協力をして頂いて凌いだそうです
終業後に私へバトンタッチとなりましたが声が酷くかすれて風邪ひき顔の子猫…
娘から事情を聞いている暇もなく出来る限りの処置(いつ保護しても良いように大体のものは揃っています)して、幸い子猫に食欲があったので次の日の朝イチで病院へ行きました
この子猫はすでに里親さんも決まっていて未来の幸せは確約されていますが、こんな残酷な事が出来る人間が居るなんて信じたくありません
空気の薄い暗闇で身動きも取れない恐怖は想像するだけで恐ろしいです…
そして、この子猫は最初からとても人に慣れていて人間が大好きです
放し飼いの恐怖は病気や事故だけでは有りません、子猫に限らず慣れた猫を外に出すということはこんな恐ろしい思いを自分ちの猫にもさせる可能性があるということです
今一度考えて欲しいです

最後に…素手で土を掘り慌ててガムテープを剥がし、段ボールを扱った娘の手は傷だらけでボロボロになっていましたが
その手はとても綺麗で輝いて見えました
見付けてくれてありがとう

最近のコメント