それでもシイの治療を続けるため、引っ越した町にある動物病院にシイを連れて行きました。
綺麗な病院で、今度はとても優しそうな女医さんです。
看護士さんも明るく元気な方で、全然緊張することなく受診できました。
ただし、当の本ニャンは緊張しまくり。
キャリーから出そうとすると力を入れて踏ん張ってしまい、まるで石のようになってました。
いつものことだからいいんだけど。
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診察が終わってキャリーに戻ったシイ。
声かけてたら尻を向けられてしまいました🤣
保護してからの治療の経過と、治らない病気なら苦痛を与えるようなことはしたくないこと、シイがおいしくゴハンを食べられること、そんなカリタ家なりの方針を伝えました。
そのうえで診察して、やっぱり歯周病(歯茎の炎症)を確認した先生は、ステロイドは今までと同じように、抗生剤は効きを確認するため毎日、それを2週間続け再受診してください、とのことでした。
抗生剤の効きを確認するのは、抗生剤を飲み続けることで耐性ができ免疫低下を招くから、効きが悪いなら中止したいからだそうです。
そして久しぶりに血液検査をしてもらいました。
食べることが最優先の治療をしてきたので、貧血の具合を確認したかったからです。
結果は…みごと撃沈。
ヘマトクリットは27しかありませんでした。
直近のデータが32なので、数値としては悪くなってます。
これでは麻酔はかけられないので、歯周病の治療としての抜歯はできません。
もちろん去勢手術も無理です(シイは未去勢)。
アルブミンも1.8と基準値以下。
低いなりに体重は維持してましたが、これではもっとゴハンを食べてもらう必要があります。
鉄欠乏性貧血ならゴハンをモリモリ食べることで改善は見込めますが、シイの場合はベースにエイズ白血病があるので、食べたところで改善は難しいようです。
あ~あ、厳しいなぁ。
何とかゴハンを食べられるようにと痛みをコントロールしてるのに、貧血が全然よくならないなんて。
貧血だと全身状態も低下しやすいから、何かあればすぐに悪くなってしまう。
もちろん食べることだけに特化した治療を選んだのはワタシたちなので、貧血の治療をしてこないから悪いのだけど、治療したところで、貧血は良くならないから。
でも、せめて、下限値ギリギリくらいには届いてるんじゃないかと、淡い期待をしてたのだけど。
元気になったわりには大きな動きをしないシイ。
きっと『しない』のではなく、『できない』んだろうなぁ。
ずーーーーっと貧血なんだもんね。
治療法がない病気って、毎日が元気で過ごせること、好きなものをお腹いっぱい食べることを目標にするしかないのでしょうね。
とりあえず今シイのブームの『銀のスプーン』のペースト食をたくさん作って、アルブミン値が少しでも上がるといいなと思います。
シイは省エネ猫と思うようにします。
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