みんな、元気でやってっか?
おらか?
おらは元気だけんどよ、このえぇだ、すんげぇおっかねぇ目にあったぞ。
ん?
なにがあったか、おめぇ、聞きてぇのか?
おめぇ、変なやつだな〜。
んじゃ、ちょっくら、話してやっか。
おめぇ、聞いちまって、あとで後悔すんなよな。
あれは、夏のあっちい日の出来事だった。
おらは、いつものように、プリッツやないととのんびり過ごしてたんだけどよ。
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おらたちの部屋に、おっかぁが突然入って来たんだ〜。
おら、いつもなら特に気にしねぇんだけどよ、その日はいつもと違ってたんだぞ。
おらの全身の感覚が、「こいつぁやべぇぞ!」って、全力で訴えてたんだぞ。
なんでかって?
だってよ…
おっかぁが手に「きゃりいばっぐ」ってやつ持ってんのを、見ちまったからよ。
おっかぁはまっすぐおらの方に向かって来たからよ、おら、全力でてぇこぉしたんだけどよ。
ひょ〜。
やっぱおっかぁはつえぇな。
おら、まんまとやられちまったぞ。
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それに、ちっともワクワクしねっぞ。
その後は、案の定、びょっいんってとこに連れて行かれちまってよ。
このびょっいんってやつも、すんげぇつえぇんだぞ。
おら、このびょっいんってやつは、いつかぜってぇ倒してやっぞ!って思ってるんだけどよ、まだ全然かなわねぇんだ。
まだまだ修行が足りねぇみてぇだ。
それから、おら、急に眠くなっちまってよ。
今、眠るわけにはいかねぇんだ!みんな、おらに力をかしてくれ〜っ!って思ってたんだけどよ。
おら、眠くなっちまったから、チャイが頑張って力集めてくれてたみてぇだけどな。
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結局寝ちまったみてぇだ。
気づいたら、おっかぁが横にいてよ。
おら、無事にみんなのとこにけぇれたんだぞ。
結局、おら、何されたかわかんねぇんだけどな、あんなに痛かった口が、不思議と痛くねぇんだ。
飯もいっぺぇ食えるようになったしな。
なんでだかわかんねぇけどよ、おら、腹いっぱい食えるようになったぞ。
おっかぁ、なんでだ?
タビー、それはね。
タビーのお口の歯肉炎が悪化したから、抜歯したんだよ。
「抜歯?
おら、歯を抜いちまったってことか?」
そうだよ。
だから、お口痛くないでしょ?
「おっかぁ!
おら、歯がねぇと、今までみてぇに戦えねっぞ!」
仕方ないじゃない、タビー。
タビー、お薬飲まないんだもん。
「おら、薬なんか飲まねっぞ!」
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だよね。
タビーに薬飲ませようとしても、すぐぺって吐き出しちゃうし、それに毎回大変だもん💧
「でもよ、歯がねぇと困っちまうぞ」
大丈夫だよ。
ちゃんと食べれてるでしょ?
タビーに薬飲ませようとしたら、毎回キャリーに入れて動きを封じなきゃいけなかったから、ママ大変だったんだよ〜💧
「おら、薬なんかでぇっきらいだ!
ひでぇことになっからよ」
だよね。
キャリーに入れて薬飲ませようとしても、キャリーの中で失禁するわ、脱糞するわで、汚れて、洗濯ネットに入れられたまま、お風呂入る羽目になったもんね💧
ついでに爪も切って、駆虫薬もしたけど…
ほんと、タビーもママもひどいことになるもんね💧
ママ、そのルーティンにほとほと疲れたんだよ〜💧
「おら、悪くねっぞ!
おっかぁがひでぇことすっからだぞっ!」
うんうん。
だよね。
ママが悪かったね。
だから、タビーが薬飲まなくてもいいように、抜歯したんだよ。
「もう薬飲まなくてもええんか?」
そうだよ。
タビー、12本も抜歯したんだよ。
偉かったね。
「薬のまなくてもええんなら、おら、その方がええぞ」
うんうん。
ごはんもたくさん食べれるようになったしね。
よかったね、タビー。
「だな。
おら、すんげぇ調子ええぞ!
これならおら、すぐに修行の成果、出せそうだぞ!」
そうだね。
タビー、たくさん食べて、元気でいてよ。
「これなら、びょっいんってやつと戦っても勝てそうな気がすっぞ!」
病院と戦うのはやめてください。
数日前。
その日は夜、ずいぶん冷え込んで、13度とかなってたっけ。
さすがにこれはいかんと思って、慌てて、干したてふかふかな大布団の上で寝てるないとをどかして
「おかんのあんご〜っ!」
という罵倒に耐えながら、ベッドに大布団セット。
夜中にちまさんも寒かったのか、お布団の中に入って来た。
毎年、夏でも私の上で寝るちまさん。
今年の夏はさすがに暑かったのか、私の上ではなく横で寝る日々。
でも、枕はどうしても一緒に使いたいらしく、ひとつの枕を私と半分こして寝てた。
それはそれで、距離近っ!💦
暑いし、狭いし、ベッドの向こう半分空いてるし…💦
でも、その日は寒くて、お布団の中で私の上に乗って寝てた。
しばらくして、半分空いてるベッドの右側にぽすぽすと歩いてる気配。
「あ…
来た…」
なんとなくそう思って、目を開けると、グレーっぽい、茶色っぽい、白っぽい体がはっきり見えた。
つまるところ、あの色味。
そのまま、その子は私の右腕と体の間に、さもセカンドバッグのごとく収まった。
体をなでてあげると、満足そうなゴロゴロが聞こえて、さらに体を密着させてきた。
ふと目を開けると、満面の笑顔。
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こりゃ、いよいよ頭がおかしくなったかも、と思ったけど、それでもいいや。
それでも、いいや…
自然と涙が出た。
結局、ちまさんが暑くなってお布団から出てくるまで、その子は私の腕の中で眠ってた。
私は理系脳なため、スピリチュアルなモノをそのまま信じる方ではありません。
それでも、あの子の気配はわかる。
ちゃんと近くで見守っててくれてるんだな。
寒い夜は一緒に寝てくれるんだな。
じゃあ、毎晩寒ければいいのに。
てか、こらっ!
お盆に帰って来て、そのままお彼岸まで居座るつもりだねっ!
まったく、もう!(ㆀ˘・з・˘)
困った子だよ。
さ〜て、次回のあみじゃが家は?
・終わらないお盆。盆提灯は誰の物?
「ママ上〜。ぼく、この箱気に入ったぞ」
・山賊ないと。ちまお姉ちゃんのごはん。
「だから、ないとはなんで私のごはんばっかり食べるのよ〜っ!」
・新星のどか!ドキドキごはんタイム
「ぼくもこの家の子になりた〜い!」
のうちの一本です。
ぜってぇ見てくれよなっ!
byタビー
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