1年…
長かったのかな、それとも早かったのかな。
なんだかわからないや。
でもブッコさんのいない日常にすっかり慣れてしまいました。

ブッコさんは抱っこが嫌い。
でも最期の頃は、ちょうど秋の終わりで気温が下がった頃だったからか、貧血と特発性前庭疾患のために体がしんどくて心細い気持ちだったのか、よく膝に乗ってくるようになったね。
私はブッコさんを膝に乗せながら、「この温かくて柔らかくて心地いい重さの生き物がいなくなったら、私はどうなってしまうだろう?」と 思っていました。
だけど、案外平気でこの1年を過ごすことができたよ。
それはきっと、最期の1日をずっと一緒に過ごせる日を選んで、ブッコさんが旅立ってくれたから。
それで私はとても救われたんだと思う。
やれるだけの事はやって、最期の1日をずっと一緒に過ごして。
だから、私は悔いはない。
悔いはないけど…。
最期の最期まで、病院に連れて行って注射をしたり、投薬や強制給餌をした事は、ちょっと心残り。
死期が迫っているのだったら、そんな事はせずに、穏やかな気持ちで過ごして欲しかった。
でもあの時は、まさかあんなにすぐに死んじゃうなんて思っていなかったんだ。ごめんね。
ブッコさんが死んじゃってすぐはとても悲しかった。
一人の時はずっと泣いていたよ。
もっと一緒にいたかった
隣で笑ってたかった
って、プリンセス プリンセスの「M」の最初のフレーズがずっと頭の中でぐるぐる回ってた。
それでも人前では泣いたりせずに笑っていられたし、仕事もちゃんと行くことができた。
リハビリの筋トレやジョグもゆるゆると頑張って、今年は雪山に復帰できそうだよ。
思えば、今年はずっと「去年の今頃は」と思い返していたな。
若さとは、「振り向かないことさ」と某宇宙刑事が教えてくれたけど、私はもう若くないから振り向いてばかりでもいいよね。
スキーもスノーボードもできず、ブッコさんもナツちゃんもいなかった去年の冬は編み物に挑戦してみたんだよ。
比較的、簡単に編めるアクリル毛糸のエコたわし。
編んでみたら結構楽しくて、他の物にも挑戦したくなって、バッグも編んでみた。

ブッコさんの残してくれたお金で温泉にも行ってきたよ。

それから、新しいミシンも買ったんだ。
ネットのお店で買うか悩んだけど、いざという時にミシンを見てもらえる地元のお店で買ったんだよ。
だから予算よりもオーバーしてしまったけど、ブッコさんのおかげでいいミシンを買うことができた。
新しいミシンは便利な機能もあって使いやすくて、縫い目もきれいで。思いきって買って良かったと思ったよ。

夏のパジャマとエプロンを縫ってみたよ。
パジャマばっかりどれだけ作るんだろうね、私w
そのうち、スカートとかワンピースとか、外に着ていける物を作れるように頑張るよ、ちょっとずつね。
本当は何かブッコさんの物を作りたかったけどね。
こうやって、少しずつ新しいことにも挑戦して、ブッコさんのいない日常を過ごしているけど。
今はもう、そんなに悲しいこともないけど。
時々、心にぽっかり穴が空いたような、空虚な気持ちになるよ。
猫カフェにお邪魔したり、お友だちのワンコさんと触れあったりしてモフモフ欲を満たしたりしているけど、ブッコさんが空けた穴はそんなに簡単には埋められないね。
ナツちゃん。
ナツちゃんはあちらの世界では、ブッコさんより先輩だね。
仲良くしてくれてますか?
シャーッ!としてないよね? ナツちゃん、本当は優しい仔だもんね。
きっと今頃、猫団子になってるよね。その姿、見たいな~。

早くブコナツに逢いたい、って思うよ。
歳を取ると月日が経つのは早いから、きっとすぐに逢える日が来るね。
ブッコさんもナツちゃんも、ずっとずっと大好き。
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