49日目の夜

2023年1月16日(月) 2023-01-16T23:35:16+09:00 277 / 2

大事な家族が旅立ってから49日目。

13歳と8か月。オスで立派な雑種。甘えん坊で優しくて賢い子。

ただそこにいるだけで可愛い。
猫の平均寿命は15歳くらいという記事をみかけたけど、私にとっては早すぎたよ。

うちの子になってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。大好きだよ。
元気で長生きしてね（20歳くらいは長生きしてね。）
と、毎日言っていたのに。……

これまで大きな体調不良を起こすことがなかったから、
食欲が落ちてきたな、痩せてきたな。と思っても
ただ老年期になっているから食の好みも変わってきたのかな？と重大に捉えなかった。
フードを変えてみたり、ごはん食べるときにそばにいてあげたらちゃんと食べてくれてたから油断してしまった。
水をよく飲むようになったから、腎臓が悪くなったのかと心配になって病院に連れて行ったけど、
血液検査で腎臓は問題ないと結果が出たから「問題ないのかな？」と油断してしまった。
ここ半年ほどは「もとから甘えん坊だったけど輪をかけて甘えん坊になった」のを単純に嬉しいな。可愛いな。愛しいなぁ。と喜んでしまっていたけれど、いま思い返すと残された時間を全力で甘えてくれてたんだね。
気づけなくてごめんね。まさか腫瘍が体の中にできていたんだなんて。……
もっとたくさんの時間をあなたと一緒に生きたかった。あなたも一緒に生きたかっただろうに。

今思えば「もっと長生きできる可能性を掴むチャンス」があったのに。それを活かすことが出来なかった愚かな私。
時を撒き戻せたらどんなにいいか。
ごめんね。だめな飼い主で。
それでも毎日大好き・愛してるっていってたのは嘘じゃないよ。いまだって大好きだよ。

毎日泣いて。あなたの名前を呼んで、後悔して。助けられなかったことを謝罪して。
泣いてばかりではダメだとペットロスに関する記事にあったけれど、哀しい思いの方がどうしても強くて。

もう取り返しのつかないことだけれども、それでも恋しさが増すばかり。

あなたに逢いたいよ。
だっこしたい。ナデナデしたい。
抱っこして、左肩にだきついて、ゴロゴロ言ってほしい。
ゴロゴロいいながら私も顔をなめなめして、最後はなぜかガブリと甘噛みするいつものパターンをしてほしい。

今、このとりとめのない日記を書きながらも泣いている。

……姫さまも弟分のあなたがいなくて寂しがっているよ。

今夜は大好物のまぐろを買って、陰膳にした。
姫さまと半分こ。
姫さまも何か察したのか、さっきまで弟分のまぐろには手を付けなかったけど、いま綺麗に食べてくれたよ。
所謂「お下がり」ということなんだね。

新しい毛皮に着替えて、はやくうちに戻ってくるんだよ。
あなたの家はここだからね。