知らぬが仏

2023年2月23日(木) 197 / 0

2020年
正体不明のコロナが日本に上陸。大好きな志村けん氏が倒れた。目に見えず何もわからないウイルスに世界が、政府が、医療関係者が混乱したのだから誰もが不安で一杯だっただろう。
長期の外出制限。テレワークができない仕事だったので出勤しなければならなかった。電車の中で知らない人と空間を共有する緊張感。どこからか「コホン」と聞こえたものなら（あぁぁ…感染ったかも）と思ったり。
主人は転勤中で家にはモモ(ΦωΦ)だけ。ＴＶでは
今日は何千・何万人感染したとか、コロナ感染者が
急激に悪化し…と不安をあおるような番組ばかりで。
本当に怖かった。私はどちらかというと「神経質」の反対の性格（おおらか・鈍感・がさつ…）で悩み過ぎない質だったが。
この時期たまに心が危険な状態になった。帰宅後ＴＶからはコロナ情報・家の外からはピーポー音が頻回に、プラス疲労などの条件がそろうとホッとした瞬間急に息苦しくなってきて手足が冷たくなってくる。
感染ったのかメンタルなのか、もぅよくわからず、
とりあえずおフロ・とりあえずシュークリーム食べる・とりあえずモモ抱きしめる…と目線をかえてみた。大丈夫落ち着いた、感染ってない。
こんな発作を何度か繰り返した。
この頃からニュース番組は一切観なくなった。

コロナのことなんて知らないモモの存在がとてもありがたかった。目覚ましがなると鳴いて私を起こし窓際で日向ぼっこ、夜はおフロと就寝に誘導してくれる。
いつも通りの「猫の規則正しい生活」のおかげで心も身体も不安と恐怖に負けず健やかでいられたのかもしれない。