12年前の記憶

2023年3月12日(日) 2023-03-12T00:59:55+09:00 175 / 0

12年前の震災の日は都内某所の本社でいつものように仕事をしてました。当時は在宅勤務がなかったので。
大きい揺れのあと、社内放送で社屋外に全員一時避難。
会社では年に2回ほど避難訓練をしているのでみな落ち着いて行動していました。
当時はスマホとケータイユーザは半々だった記憶。
スマホユーザでTwitterを利用していた同僚たちが臨時の情報屋扱いになっていました。
たしか震災を機にスマホやTwitterユーザーが増えたとかなんとか。

みな今すぐ帰りたいと思いつつも雇われ人なので定時までは黙々と業務をこなしていました。
8時出勤組は17時、9時出勤組は18時の定時後、会社から歩いて帰宅する人・電車の運転再開まで待つ人と分れました。会社全体でどれくらいの人が歩いて帰ったのかは判りません。

本社から私の自宅。電車通勤では途中の移動も含めて90分ほどですがこれを歩いて帰るとなるとGoogleのルート検索で最短で5時間。途中休憩など含めると6から7時間はかかる計算。
翌日が土曜出勤だったので、歩いて帰宅するのは諦めました。
家の事が心配になりましたが家族が他にも在宅していたのでなんとかなるだろうと。
平日昼勤務時間帯ははNGとなっているラジオも特例的に使用してoKと許可がでたので皆でラジオの情報を聞きながら仕事をしていました。

21時は夜勤の開始時刻です。夜勤のメンバーのうちバイク通勤と自転車通勤の2名が会社にやってきました。
電車で出勤しているメンバーは電車が止まっているため出勤できなかったのです。
会社からは「無理して出勤しなくてよい」との通達が出ていたけれど昼勤のメンバーたちが心配で駆けつけてくれたのです。
出勤してきた夜勤の2名を昼勤のメンバー全員が拍手で迎えました。
いま思い出しても熱い展開です。

23時ごろだったか、自宅から職場に電話がかかってきました。
自宅回線は混線で繋がらなかったけれど、公衆電話からかけてくれたのです。
私も会社も無事であることを伝えて、私からの安否確認の一言は「ネコたちは無事？」でした。
「人間じゃなんかーい」というツッコミが聞こえてきそうですが、家から電話してきてくれた時点で人間の家族の安否確認は完了しているのでした。
当時は白黒はちわれの娘2ニャンと茶白の坊ちゃん。3ニャンがいました。
徹夜で働き、翌日土曜出勤を終了して帰宅すると坊ちゃんがいつもよりも興奮して玄関まで迎えに出てきてくれました。
それがとても嬉しかったです。