「大学病院で、エキノコックスの広がりの研究をしているの。十勝でエゾヤチネズミのサンプルを探しているんだけど。」
と話があった。
<今年の春の散歩>

月に一度、ライア君の心臓の薬の受け取りと診察をしてもらう度に、
「先月もネズミを2匹、捕ったんですよ」
等、ライア君は元気です!を話していた。
「ライアくんがネズミを捕ってきたら、お電話しましょうか? 生きたままの方がいいですか?」
と聞くと、
「いいんですか? (生死は)どちらでもかまいません。」
やり取りして5日ほどたった頃、ライアくんが意気揚々と捕まえてきた。
早速電話すると、家まで引き取りに来て下さった。
「凄いですね」
「バッタも捕まえられなかったライアも成長しましたよ。」
<バッタに猫パンチ>

ライアももうすぐ10歳になる。
北海道の大自然の中で、雪のない季節は狩りの腕を磨き、立派なネズミとモグラハンターに成長した。
元々メインクーンはワーキングキャットだ。しかしライアくんはどう見てもドンくさく、一生かかっても狩りは無理だろうと思っていた。
(努力は実を結ぶんだね~)
としみじみ思う。
1匹ではサンプル数として足りないので、その後も捕ってくる度にお渡しした。
それから数ヵ月後、
「教授から連絡があって、ネズミからエキノコックスは出てこなかったということでした。」
「安心しました。」と私。
ライアくんは捕まえるのが趣味で、食べはしない。大抵生きたままで咥えてくる。私に見せると満足して終わりである。ネズミとモグラを畑の隅の草むらに逃がしにいくのが私の役目。
何はともあれ、猫ちゃんがエキノコックスにかかる恐れは一段低くなった。
雪が降るまであと3か月。今年の狩りを十分楽しんでおくれ
<今日は雨だったのでずっとお家です>

最近のコメント