これは私の息子が二十数年前の小学生の時、初めての運動会で写真を撮っていたとき父に言われた言葉
私の父は傲慢でいつも母を苦しめていたので私は思春期から反抗期がハンパなく十代で家を飛び出し
その後息子を産むまで実家とは疎遠になってました
6年ほど経ち結婚をし子供が産まれ
私達は三人姉妹で姉の子二人も娘 昭和気質の父からしたら初の男児で顔には出さなかったもののとても喜んだそう
当時私は既に離婚をしていて
息子が幼稚園になると私が仕事が終わり家に着くのを見計らっては父はママチャリに乗って現れて私が夕飯の支度してるのに実家に連れ去るという溺愛ぶり
本当は実家で栄養のあるものを息子に沢山食べさせていた
あんなに厳しく冷たい父親が鳥肌が立つくらい息子を可愛がりその成長を一眼レフカメラでこれでもかと撮り始めました
そんな矢先の息子の運動会
私だって息子の有志を撮っておきたい
カメラを構えていたその後ろから大声で私に「大切な事は目で見て焼き付けろ」と怒鳴った父親
私はその時怒るでもなくただ「なるほどな」と納得していた
前置きが長くなりましたがここからが本題で
私はショコラとの15年の月日の中で多分かなり写真が少ないんだと思う
リウマチという病気で全ての脚の軟骨が溶けてなくなり4歳からは既に歩けなくなっていたショコラ
なぜかその時今でも苦手な父の言葉がずっと頭をよぎっていて
写真を取るときもあったけどそれよりもギュッと抱きしめてそのぬくもりを自分の脳裏や記憶に残して起きたかった
だけどね ショコラの優しいクリクリのお目々もお耳の香りも今もちゃんと覚えてるけど
やっぱり毎日ふとした事で胸がギュ〜って苦しくなって
自分の写真データ探しても殆どショコラの写真がなくて余計悲しくなる
そんな時「あ〜、写真沢山撮ればよかった」「なんで動画ないんだろ」って後悔する
やっぱり写真や動画って大事だなと今は思うこの頃
お父さん、記憶に焼き付けるのも大事だけど写真に残すのも大事だよ
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