自慢の娘『ふわり』は、この日新しく衣を替え帰って来ました
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お帰り…
随分と軽くなっちゃって…
肥大型心筋症と腎臓病…
ちょうど一年前、この病名を言い渡され、地のどん底に落ちました…
その一年後、『ふわり』は天使へと衣替えをし…
ガラス細工のように繊細で臆病な『ふわり』だったからこそ、先生と相談し、延命治療はせず静かに見守るという選択をしました。
限られた時間の中でしか生きられないのなら、少しでも長く、ご機嫌さんで生きていてほしいと、私が願ったからです…
この決断は辛かった
本当に…
やがて、酸素室が必要になる…
肺水腫になれば、水を抜いてやることができるのだろうか…
血栓になりやすいとの説明に、
もし、足に麻痺がきたらと…
いつも恐怖でした。
顰蹙を買うかもしれませんが、
私の頭の中では、いつも突然死のように一気に逝かせてあげられたらと願う自分がいました。
長く苦しませることだけは避けたい、苦しませたくないと、毎日、神様にお願いばかりしてきました。
旅立つ前日まで、いつもと変わらず過ごし、いつもと同じようにご飯を食べ、寝かせる時も「おやすみ~」と声をかけ、いつものように返事をしてくれて…
いつもと変わらぬ一日を終えたはずでしたが
この日を最後に、永遠の眠りについてしまいました…
突然お別れが来るかもしれないことは、覚悟していたこと…
来るべき時が来たんだと…
亡くなる一瞬だけで、直ぐに眠りにつけたのではないかと思います。
その日も「おはよ~う。ごはんだよー」と、いつものように部屋に入って…
目の前にその姿を見た時、私は全てを理解しました。
茫然と立ち尽くし…
お疲れ様…
『ふわり』…
『ふわりー』
抱きあげて…
硬直が始まっていました。
でも、まだほんのりと体の温もりも残っているようで…
生きていた『ふわり』の感触を探すように、抱きしめ続けました。
しばらくして…
やっぱり神様は、『ふわり』にも私にも居てくれたね…
これで良かったのだと
感謝でした。
悲しいのに、どこかほっとする気持ちでした。
ただ…
当たり前が尊くて…
ここに居るはずの子がいないという現実
気持ちがついていけません…
時間が経つにつれ
泣けて 胸が痛くて
苦しくて…
思うように触らせてはくれなかった『ふわり』の体を丁寧に拭いて、ブラッシングや爪切りをしました。
初めて爪を切らせてくれて…
こんな肉球🐾だったんだと
今更ながら思うことがいっぱいで…
私も頑張りました…
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新しく衣替えする『ふわり』のために、最後に目一杯のおめかしをさせました。
今まで控えめに振っていた〈特大じゃらし〉…
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本当はもっともっと激しく跳び跳ねて遊びたかっただろうと、光輝(キラリ)ちゃんの里親様からいただいた〈じゃらしの羽〉を、皆で遊んだ思い出と共に持たせました。
いつも部屋に置いてあったカエル🐸さんも、一緒なら心細くないだろうと、旅立つお供をしてもらいました。
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とてもお似合いの茶系のリボン🎀を巻いて、淡いピンクや黄色のお花たちに着せられて、「大丈夫、行っておいで…」と見送りました。
11月とは思えないほど汗ばむ陽気で、この日もお日様の力を借りて…
気持ちを奮い立たせ、何とかやり遂げることができました。
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この庭から始まった私と愛親子の物語は、『ふわり』というピースが1つ欠けてしまうことになりました。
元気に育ててあげられなかったことを母親『愛』に詫びて、『ふわり』がこの部屋で過ごし眺めた庭に〈さよなら〉をして、荼毘へと出発しました。
『ふわり』が生きた3年と8か月(推定)の短い歳月は、静かに幕を閉じました…
私の力不足は否めませんが、彼女は精一杯、頑張って生きてくれて、最期は私の手を煩わせることなく、本当に親孝行な娘でした。
言葉では言い尽くせないほどに
愛しく、大切な子でした。
私の年齢を考えれば、もう一度生まれ変わって戻っておいでとは言えず…
いずれそっちに行くから
待ってて…のお別れでした。
この場所で、たくさんの方に可愛がっていただき、愛されたことは何よりも喜びでした。
誇りであり、宝物であり、私の救いです。
本当にありがとうございました🙇
また、舞台を変えて
〈『ふわり』と私の物語〉を新たに綴っていければと思います☘️
〈追伸〉
今しばらく、『ふわり』と私だけの時間を頂きたく思います。
少しの間、コメント欄を閉じさせていただきます🙇
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