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テレビで当時の様子を見てしまい眠れない
頭の中が渦を巻いてグルグル回る
その渦を吐き出してしまいたくってこの文章を書いた
否が応でも思い出す、自分のとった愚かな行動と恐怖…
あの時、よりによって海に向かってしまったのだ
1月1日 4時10分 震度6弱
高齢の母と猫達を車に避難させた
2時間ほど経つと、電気も復旧したので家の状況を確認し一度家に戻る
しかし余震が続き、取り敢えず母を避難させようと車を出す
猫達は連れ回すとかえって悪いと思い、直ぐ連れ出せるよう居場所が分かるようにしておく
そして母を避難させ落ち着かせた後すぐ家に戻るつもりだった
けれど何故だろう
連絡がつかない親戚のもとに向かおうと思い車を走らせてしまった…
これが大きな間違いだった
時間は夜9時
道路は、断裂、隆起、陥没、崩れた建物が道をふさぐ
通れる道を探しながら車を走らせると港に出てしまった
海が見えた途端、文字通り目の前が真っ暗になった…
目指していた港の逆側が真っ暗だった
停電だ
灯が全く無い
夜の海はとても暗い
いっさい光を発しない
闇だ…
光は私の車のライトだけ
もう、違う世界に足を踏み入れてしまったと覚悟した
車を停める
深呼吸して考える
帰らないと
帰ってこれから母と猫達を守らないと
前へは進めない
どうするか
戻る事も出来ない
必死に違う道を探す
パンクも気をつけないといけない
アドレナリンが出まくった
いつも通っている道がいつもと違って見える…
ここは通れない
じゃあ、こっちは?
ダメだ
じゃあ、こっち
分からないが、通れる事を願い車をすすめる
何とか、広めの人通りのある場所に出られた!
これで、帰れる
猫達が家で待っている!
今思うと何故車を置いて歩く事が浮かばなかったのだろう
助けを呼ぼうとしなかったのだろう
分からない…
3日朝、真っ暗だった港の逆側に行った
津波がきた後を見た
ゾッとした
昔から、ここの港は形状から津波は来ないと言われていた
それを信じこんでいた
津波警報は出ていた
逆側の人達は親戚を含め高台に逃げていた
しかし、私は軽く考えていた
津波なんてこないよ
家にある防災無線が地震の後入らなくなっていた事に気づいていなかった
きっと、防災無線は津波の事を警告していたはずだ
そんな防災無線は昨日から入るようになった
もともと私が小さい頃は、地震なんてほんとになかった
今まで本当の地震の怖さを知らなかった
何も分かってなかった
人ごとだった…
今でも、あの闇が迫ってくる気がする
気を抜くと闇に飲み込まれるんじゃないかと思える
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余震が収まるよう、雪が降らないよう、早く普通に水が使えるよう祈っている
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