今年で12年目を迎えたクロの命日
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目を閉じて、心通わす時…
懐かしさと切なさが入り交じります
お別れしたのがちょうどお彼岸
この時期はご先祖様や両親の供養とも重なり、掃除、お花・お供え物の買い物、おはぎ作り、お寺へのお参りと忙しいです
今年は『ふたば🌱』の点滴通院も加わって、終わりの見えない忙しさの中で、やっと、クロと会話する時間を持つことができました
クロにも1つおはぎをお供えして、やっぱり今年もチューリップの花を飾り、クロの分身たちと静かな時間に身を置いて…
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何をするわけでもない
ただ、一緒にぼーっと想いを馳せて…
自己満足ではあるけれど、今年も無事に供養を済ませ、肩の荷をおろしました
久しぶりに …
12年ぶりに …
パソコンの中にいるクロの画像を見ました
出逢ってからお別れまでが半年…
たった半年
そこには、真剣に命と向き合った時間が刻まれていました
最期を迎えるまでのクロと、最期を迎えた後のクロの姿
ずっと長いこと見れずに避けてきたもの
安楽死でした…
あの日、2012年3月19日
闘病の末、当たり前にあった日常が終わりました
助けたと思っていた命はそうではなく…
結局、何もできないままに〈さよなら〉をしてしまった私は、苦渋の選択だったとはいえ、長いこと罪悪感に苛まれてきました
いつも、クロの命日には心が重く、どうしても平常心ではいられない自分がいました
このクロとの出逢いが、私の猫生活の原点…
この出逢いと別れがあったからこそ、後に猫生活へと繋がって行きます
2012年3月19日
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あの時もチューリップの花を添えて、祈りました
短い命ではあったけれど、かけがえのない濃密な時間は確かなものとして心に刻まれ、クロは旅立って行きました
あの時、何もできないままに別れてしまったこと…
そのやりきれない気持ちが、私を突き動かし、今の猫生活へと繋がっているのかもしれません
クロの肉体は消えてしまっても
命は繋がってゆく…
クロへの哀愁と、あの決断と十字架を背負った命の重さ… その積年の想いが引き寄せ合うのか、今、わが家には4匹の猫がいます
残念ながら守れなかった命もあるけれど
生きてゆく命が、ここにあります…
生きててくれるだけで愛おしさや元気をくれる存在
クロが導いてくれたに違いない今を、私は今度こそしっかりとお世話して最期まで見届けたいと思っています
クロを見送った後に見た満開の桜
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優しく咲き誇る春を見せてあげたかったと悔いました…
今年、命日に出かけた公園には、まるで満面の笑みを浮かべているかのように、陽光桜が咲き誇っていました
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思わず 綺麗ねぇー … と
空に向かって…
長い年月を経て、ようやく閉ざした心も平穏な日常へと移り変わって行くのかも知れません
クロの命日に、初めてちゃんと向き合えたような気がして、晴れやかな気持ちに救われた一日でした☘️
今日もお空の上から見守ってくれているクロ(KURO)、ピーコちゃん、真命(まこと)、そして『ふわり』へ感謝☘️
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