師匠です
今回 コタロウの兄弟候補として ひじきくんをお迎えすべく、トライアルをしましたが、わずか4日で ひじきくんを返すという残念な結果になりました
そうなるにいたって、いろいろな原因があります
そもそもその話を持ってきたのは親方なので、親方が最初から後ろ向きだったわけではありません
恩人ことE子さん はご近所に入り浸っていた野良のクロネコちゃん(推定5か月)を捕獲、保護しました
クロネコちゃんに餌やりをしていたご近所さんが台風でクロネコちゃんに何かあったら心配だと相談されたのがきっかけでした
推定5か月のひじきくんは 餌やりさんには懐いていたので、人馴れへの心配が少なく、真っ黒な見た目と端正な顔立ちが愛らしく、最近はクロネコちゃんは人気があることもあり、里親を探せば引き取り手が見つかる可能性が高い、最悪見つからない場合は、恩人の家で引き取るつもりで捕獲したそうです(昨年、3匹いた猫さんの1匹がお亡くなりになっていました)
恩人の兄である親方には すぐ話が来ました
師匠は、自分から積極的にネコを増やすつもりがありませんが、ご縁があった場合は、コタロウに兄弟ができてもいいんじゃないかと思っていました
ただし、コタロウの幸せが最優先です
コタロウの相性はもちろん、あらかじめ、検査を済ませて白血病と猫エイズがないことが条件です
ひじきくんは捕獲後すぐ病院で検査と去勢を済ませていて、白血病、猫エイズ は陰性でした
それを聞いたところで師匠はけっこう前向きに考えたのですが、親方は知り合い数名にも声掛けしていて、最初親方の仕事仲間で興味を示した人がいました
師匠はそちらに決まるのかと思い、それはそれでクロネコちゃんが幸せになれるのであれば、と思い、喜ばしいことだと思いました
なにより、そちらのお宅は、おじいさん、ご夫婦、高校生 3世代のネコ好き世帯、先住がいて、家も我が家より広いはずなので 我が家よりも全然条件がよかったのです
ところが、そちらのお宅からは 結局はっきりトライアルしたい という意思をお聞きできず、いつもの急転直下で我が家でトライアルという話になりました
師匠たちのお迎えに関する希望は 一般的な保護ネコトライアル と比べると けっこうワガママな条件だったと思いますが、すべてご承知の上、トライアルに出してくれることになりました
一つ条件は しばらくはクロネコちゃんをケージにいれて様子を見ること
そのあたりは、トライアルするには常識なので、もちろん同意し、ケージもトライアル期間貸し出してもいい とおっしゃってくださいましたが、コタロウのケージが古くて、ひとつ新しいケージがあってもいいと思っていたので、急遽 アイリスオーヤマの二段ケージを購入しました
急遽決まったことではありますが、日ごろ 二匹目について考えることはありました
コタロウが窓の外から外猫さんを見つけると大きな声で まんまん声かけしているのを聞いて、やっぱりおトモダチがいた方がいいのか と思ったりはしていました
とはいえ、1匹飼いのメリットはあります
一番は、健康管理がしやすいこと 食事の量のコントロールがしやすく、ウンチやオシッコの状態も 多頭の場合と違って、どの猫かわからなくなるようなことはないので、管理は楽だと思います
次に経済的なところでしょうか
コタロウには健康保険もかけていますし、食事もできる限り、健康によくて好みに合うもの…ということでメインフードをロイヤルカナンにしていますが、2匹になれば、単純に二倍の出費になります
毎年のワクチンにネコ砂、検査もしているので医療費も二倍になります
そして スペースの問題
長く師匠の日記を読んでくださっている方はご存じでしょうが、我が家は一軒家ですが、狭小で、昼間は共働きで不在です
人族が働いている間のネコネコスペースはリビング+キッチン
二匹になったら隔離して飼育はできません
どちらかが感染症にかかったりした場合は、非常に苦労することになると思われます
そして、基本的にトイレは今までの二倍設置 と考えると、今回設置した二段ケージの中に一つ、そしていずれはもう一つネコトイレが必要になると思います
爪とぎや猫ベッド、ソファ等も置きたくなるかも
10畳のリビングにネコトイレ4つにネコグッズ…
人族はモフモフと引き換えに床面積を失うことになるでしょう
今回の話 急遽湧き上がって、せっかちな親方が わーっと進めた話ではありますが、師匠としても、新しく猫さんを迎えるのであれば、仔猫を迎えるのに、今の年齢でギリギリなのではないか と思い、これが最後の機会かもと思ったところがありました
生後、1年に満たない仔猫なら あと20年はがんばる覚悟でお迎えしないとなりませんので、もう数年、年齢を重ねたら、仔猫を迎える体力はないかもしれません
そんなこんなで迎えたトライアルの結果は
ご報告したとおりとなりました
師匠としては、ひじきくんが 我が家にきたこと 猫さんにとって、環境の変化はそれなりにストレスを伴うはずなので、 我が家に来てもらったからには、基本的には引き取るつもりでおりました
ただ、先住ファーストの姿勢は崩してはいけない と思っていたので、我が家に来ている間、思ったよりも ひじきくんを触る時間が少なかったと思います
今回勉強したことがたくさんありました
一番感じたことは、人はどうしても 自分の願望で現実が歪んで見えてしまっているかもしれない または、人によって 同じ事象の見え方が違う ということです
コタロウが外の野良ちゃんを見つけて まんまん 泣いていたとき、師匠には オトモダチになりたくて泣いているんだと思っていましたが、親方には 喧嘩売っている姿にしか見えていないようでした
ひじきくん と コタロウの様子も 師匠的には 確かに直後にシャーしましたが、鼻チューするところまで行って、 ヨッシャ! と思いましたが、親方は シャーしたところでやっぱりダメか… とかなり辛めの評価でした
トライアル中に コタロウの食欲が急になくなって、ゴハンをほとんど食べなくなりました
ハイカロリーのゴハンを与えると食べるようになり安堵しましたが…
また、お客様が来た時に、家の中でトイレの失敗をしたことのないコタロウが初めて床にオシッコをしました
よその人が来るとパニックしがちになるコタロウですが、オシッコの失敗だけは今までなかったのですが、ストレスが重なってしまったのかもしれません
師匠は恩人から ゴハンを食べなくなったり オシッコをしなくなることがある と聞いていたので、コタロウのケアを手厚くして、時間をおくことで解決できたら と期待をしていましたが、その話を親方と保護主様にすると、二人の様子が変わった気がします
コタロウファーストを謳いながらも、師匠は ひじきくんを受け入れたい気持ちもあったため、大事なサインを楽観視してしまったのかもしれません
親方はコタロウファーストの姿勢を崩していない ところと、自分たちの負担が極端に増えるのには反対だったようなので、逆に厳しめのフィルターをかけた目で見ていたのかと思います
どちらがいい とか 悪いとか ではなく 最終的にはご縁なので…
親方が反対したところで、師匠はもうあきらめました
どちらかが反対したら、迎えられたコは幸せにはなれないと思います
なによりも、我が家の環境よりは、どう考えても、保護主様の家の環境の方が、ひじきくんにとってはよさそうに思いましたので…
保護主様の家では お義母さんが一日家にいますし、仔猫から老猫まで、猫扱いにはたけています
部屋も複数あり、いざとなったら隔離できますし、恩人は動物病院で勤務経験があり何かと安心です
お義母さんが高齢なこともあり、いい縁があれば、外に出しても という考えで 広く募集をするというよりは、知り合いの信用できる人達に声かけをして里親を探しており、最終的に ひじきくんに 一番いい環境が自宅であるならば、自分たちで引き取るつもりでいました
少なくても我が家よりは ひじきくんの家には向いているような気がします
ひじきくんを返すことは コタロウファーストでもあり、ひじきくんファーストでもありました
ネコジルシでは いろんなお宅でネコさんをお迎えしたり、トライアルをしたり、人間側がいろいろ工夫したり、時には努力したりして猫さんと暮らしている姿をたくさん読んだり、目にしたりしてきて、トライアルに失敗した話を公開するのはお恥ずかしい話ではあるのですが、基本的にコタロウに起こった重大な事象や出来事は もれなく記録として残しておきたい気持ちがあり、また、いい話だけではなく、失敗した話も 時には参考になる場合もあるのではないかと思いましたので、全体公開することにいたしました
保護する側の方々から見たら、我が家でとったコタロウファーストの行動が 逆に保護ネコちゃん軽視に見えて、不愉快に感じる場合もあるかもしれません
しかし、私たちにとって、コタロウを重視することと ひじきくんを軽視することはイコールではありません
コタロウの生活に支障が出たら、当然、なにかしら ひじきくんにも 制限をかけなければならないことが出てくるでしょうから、それはひじきくんにとってもマイナスにしかならないのです
トライアルが4日で終了するなんてことは あまりないのかもしれませんが、ひじきくんの保護主様はかつてコタロウを保護した恩人であったこともあり、両方のネコをよく知っていた人だったため、早い対応となりました
譲渡会やネットの募集で知らない方とのやりとりだったなら、そうはいかなかったでしょう
その場合、もしかしたら ひじきくんを受け入れることになっていたかもしれません
そして、それが今の状況よりもいいことなのか、悪いことなのかは想像がつきません
「コタロウの兄弟3」までのお話部分には客観的な事実のみで 私たちの真意や葛藤の部分が表現されていないため、コメントをオフにしての公開とさせていただきましたが、この回ではコメントを入れられるようにしてあります
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました
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