と書いても過言ではないほど、周囲は農家しかいない。
我が家も元々は農家だったんだろうけど、
今現在この家に住んでる私たちは農家ではない。
で、
私たちがここに越して、ほどなく姿を現したタロオくん。
TNRして様子見するつもりが、いつの間にか家に入り込んだ。
ただ、外出癖は直らない。
車の往来も少ないことと、彼自身のストレスも考慮して、
屋外には割合自由に出入りしている。
以前は出かけると数日~1か月ほどいなくなることもあったが、
今ではたいてい数時間で帰宅するようになった。

それが先日、珍しく帰って来なかった。
翌朝帰ってきたのだけれど、左腕を引きずる。
見ると、左腕が倍ほども腫れて血痕がついていた。
即病院へ。
診断では、他の動物と喧嘩したんじゃないかと言われたが、
それはたぶん違っていて「くくり罠」に引っかかったのだろう。
畑には、様々な動物がやって来る。
作物に害なす動物対策に、農家は自衛手段として罠を張る。
生き物の命を奪うのは、良くないことだと知りつつも、
いたしかたないこともあると、
私は納得せざるを得ない環境に生きている。
(農家もしたくてやってるワケではない)
ともあれ罠が緩かったのか、何とか彼は脱出し、
家へ帰ってきた。
それは不幸中の幸いである。
今は腫れも引いて、崩れた皮膚も再生してきた。
ただし、動かせない。

見た目が治っても、神経が損傷し、動かないようなら切断となる。
腕を擦って歩くことで、そこが膿み、様々な感染症を引き起こすからだ。
だからしばらくは中二病包帯生活。
現在、左腕を邪魔そうにぶら下げる以外は、ほぼ元通りに行動している。
外出したい気持ちは、今は湧き起らないようで、
それが癖になって、家の中に居ついてくれれば、それはそれでいい。
体は元気になったタロオくんは、なぜか毎晩私と一緒に眠る。
彼は私と同じ枕をきちんと使って、
思い出したように私の額を舐めてくる(笑)

また、左腕が使えるようになるといいね。
最近のコメント