あの子が生きた足跡🐾を、ここへ残したいと思います
(長文です。時間がない方はここでスルーをお願いします)
向き合うということ…
13年前、私は痩せ細り毛が抜け落ち最後は安楽死という形で逝かせてしまった『クロ』のことをずっと不憫に思い、長い間、彼女の死と向き合うことができませんでした
春の息吹きを感じるこの時期は希望に満ち溢れているはずなのに、私はずっと十字架を背負って生きてきたと思っていました
1年前、私は再び愛猫『ふわり』を病気で亡くしました
突然の別れ、時間を追うごとに哀しみが強くなり、この時もどうしても前を向けませんでした
そんな中、この場所で〈共に歩んでくれてありがとう〉の言葉と出会います
同じ日、自分の日記のコメント欄に〈私たちは悲しむためにあの子と出逢ったのではない〉と寄せられた言葉がありました
じーんと心に響きました
私は、十字架を背負ったのではなく〈命の重さ〉を背負ったんだなと…
愛猫の死を通して学んだことは、今いる愛猫に活かされ繋がっている…
人も猫も数々の試練を乗り越えながら生きている
だから、命は尊く、「命は重い」
私は初めて、ちゃんと愛猫の死と向き合えたように思えました
愛しい君へ
しっぽが長くてスレンダーだったクロ♀️

黄金色の瞳はしっかり私を見つめ、気品に満ち溢れ
これからもっと黒光りして艶々な黒猫になるんだと信じて疑わなかった
出逢った時から下半身麻痺があったクロ
リンパ腫という病気が隠れていたことも知らず、ブラッシングをする度にフケだらけになる彼女に異変を感じ…
〈真菌の皮膚炎〉と診断されました💧
既にステロイド剤を服用していたクロに、真菌の薬が追加され
今思えば、免疫力が下がったクロに改善が一向に見られなかったのは当然でした
真菌薬とステロイド剤
併用は相反するのか …
真菌薬を飲むと、ステロイドの効きが悪くなり麻痺がぶり返し歩けない…
クロの日常生活に支障が出始めました
私は意を決して、真菌の薬を止めました
クロのQuality of Lifeを優先して…
葛藤の日々
後に判明した拳大のリンパ腫足の麻痺と重度の便秘は、これが原因でした
打つ手立てはなく…
便が出せない苦しみは想像を絶し、病院から命の終止符をと提案され…
それでも諦めきれず、抗がん剤治療を試すも
ますます腫瘍が尿道や腸管を圧迫し、僅かに残る排泄の通り道さえ完全に塞がれ…
いよいよ迫った決断の時…💧

クロ~ きれいだよ~
綺麗になったよー
いつも体のフケを取り除いては、口癖のように発していた言葉です
真菌薬をストップしたことで毛が抜け落ち、変わり果てたクロの姿は痛々しく心が痛みました💧
温かいタオルで壊れそうな身体を拭いてあげることが毎日の日課
気持ちよさそうに体を委ねるクロがとても愛おしかった…
大好きだよー クロ
きれいだよー クロ
しゅき(好き).しゅき.しゅき~♪
しゅき.しゅき.しゅき~♪ しゅき.しゅき~♪
いつも話しかけては歌ってあげました
旅立つクロへ 最後の思い出作り

〈お別れ〉前日
覚えてる? 一緒に遊んだお庭だよ
楽しかったね あの木に登ってたよね
ここで遊んだこと 忘れないで…
共に過ごした部屋をひと部屋ひと部屋まわり
ここからお外を眺めてたね
この網戸を破いて
お外に出てしまったね
一緒に過ごした数々の思い出
あぁ…
この瞬間も明日には思い出に変わる
残された大切な二人の時間を惜しみました💧
絶対に忘れないでね と…
これからはずっと一緒だからね と
何度囁いたことか…
たくさんの思い出と楽しかった日々をお土産に持たせたくて
ゴツゴツと骨があたるクロを抱きしめ、私もクロの匂いや温もりを忘れないように
静かな時間を最後の思い出作りに捧げました
衣を替えたクロ

おかえりなさい
やっと軽くなったね…
元気になった?
今日からクロちゃんはここ(胸)にいるよ
いつも一緒にいるからね
寂しくないよ
大好きだよー クロ
少し元気だった頃のクロに想いを馳せ、骨壺を抱いては優しく語りかける毎日でした
全ては導かれて…

令和7年3月19日 クロ(KURO)命日
クロが去って13年
思えばあの子が残した足跡🐾は、私の猫生活への始まりでした
全ては導かれるように、数年後、子猫を保護し無事に譲渡
幸せに送り出せた安堵感は、ますます外猫への愛着と気がかりな存在となりました
コロナ禍だというのに愛親子を保護し、上手くいかない人馴れ修行に悪戦苦闘した日々
苦悩した歳月の中で、わが家の子として育てようと覚悟を決め
いろいろあったけれど、共に歩んできた今を思えば、ようやく心通じ合えた愛親子に深い絆が芽生え、力を貰っていた
あの日、クロが私に助けを求めたように、怪我を負った愛猫コスモスもまた親切な人に助けられ、私の元へとやって来た…
見えない糸でたぐり寄せられたコスモスと私
助けが必要だったのは私も同じで…
母が他界し、ぽつんと取り残され悲しみに暮れていた私も、誰かの何かの助けを必要としていた…
人生で一番苦しかった2013年に、わが家の猫として最初にやって来たのは、やっぱりクロと同じ黒猫だった!
クロちゃん
あなたが導いてくれたの? 笑
コスモスは
あなたの生まれ変わり?
元気過ぎてビックリだよ!笑
私は、コスモスがクロの生まれ変わりだとは思っていません
けれど、私の心の奥では、走りたくても自由に走れなかったクロがコスモスの体を借りて思いっきり喜びを爆発💣️させているように感じています
きっとクロは私の傍にいる
そう 思えてなりません
ありがとう をあなたへ
クロは 私を選んでやって来たと信じています
最初の出逢いから、何の抵抗もなく私に抱かれ、毎日のように庭に会いに来てくれたクロ
彼女の体に異変が起きた時も
直ぐに私の元へ助けを求めてくれたことは何よりも証拠です
助けてあげることは叶わなかったけど、あなたを私の愛で包み込むことはできた
私はクロの望みにちゃんと応えることできましたか?…
13年前の夏
家の近くで出逢った人懐っこい黒猫
😹にゃ~
👩あらー、あなたどこの子~
で始まったクロと私の物語
あなたと共に紡いだ糸は、今もその続きが紡がれ息づいています
この広い世界で私という人間を見つけてくれた奇跡に
本当は奇跡ではなく、固く結ばれた運命の赤い糸だったかもしれない
たくさんの葛藤とたくさんの涙の後に、あなたを失う悲しみと引き換えに得た〈命の重さ〉
真剣に命と向き合った大切な時間を
ありがとう
あなたがくれた唯一無二の宝物
クロとの思い出の中に宿る〈命の重さ〉
決して 忘れません
ありがとうを あなたへ☘️
またいつか会える日を待ちわびて
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