おばさんと猫

2012年12月15日(土) 239 / 0

いつも通っているお散歩＆ランニングコースの隣の駐車場に、野良ちゃんが1匹だけいる。

私が通るのは日没前くらい。

昼間や夜は見かけないけど、夕方になるとかならずそこでミケの野良ちゃんがちょこんと座って待っているのだ。

しばらくすると、自転車に乗ったおばさんがごはんを持ってやってくる。

ミケちゃんがごはんを食べるあいだ、おばさんはそばに座っている。

しばらく一緒に過ごしたり、うんちの始末をしたりしている様子を横目にコースを何周か走っているうち、いつのまにかふたりの姿がなくなっている。

・・というのがいつもの出来事。

遠くからだけど、ふたり並んで一緒に過ごしている様子を見ると、いつもなんだか安心するのだ。

ああ、今日もふたり一緒で会えてよかったね、というかんじ。

おばさんがやってくるのを見つけた時のミケちゃんの反応。

ミケちゃんがタタタとおばさんに向かってくるのを見つけたおばさんのうれしそうな声。

見ているとこっちもうれしくなる。

たまに、おばさんでなくおじさんの時もある。

おばさんとおじさんが一緒にいる時もある。

カラスが1匹だけ加わることもある。

通りすがりの人が一緒にいるときもある。

たまにおばさんの来るのが遅いと、ヘンに心配したりする。

病気かな？遅いだけかな？

ミケちゃんは、私のランニング中も帰りも、ずーっと同じ場所で待っているのだ。

そばに行くと、まったく警戒もせず、おなかを見せてくれたりする。

そばを離れるとやっぱり同じ姿勢でちょこんと座っておばさんを待ち続ける。

一時期、ミケちゃんが首輪を付けていた頃があった。

勝手な想像だけど、おばさんが飼っていて脱走したのか、野良さんを飼おうとしたけど無理だったのか、はたまた野良さんでも捕獲されるのを防止するためだったのか、真相はわからない。

でも、ふたりはお外で仲良く毎日一緒に時間を過ごしている。

これがベストなんだろう。

老婆心ながら、ずっとこのまま元気で逢瀬が続きますように、誰も邪魔しませんように、と思う。

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