
ロシア、ロストフ州の郊外にある牛小屋に2歳の男の子が放置されるという痛ましい事件があった。外は激しい吹雪で、小屋の中も氷点下の極寒の状況であった。通常なら低体温症になり凍死する危険性があったにもかかわらず、この男の子が生き延びることができたのは、1匹の猫がずっとこの男の子を温め続けていたからだ。
牛小屋の近くに住む人が男の子の泣き声をききつけ、警察に通報した。警察が発見した時、男の子は小屋のベンチに横たわり、その上に大きな猫がしがみつき、男の子の足に顔をつけ、自らの体で温めていたという。
その後の調べて、男の子の身元がわかり、母親の存在が確認されたそうだが、もし猫が暖めていなければ、この男の子は凍死していただろうと関係者らは語ったそうだ。
追記:
コメント欄に寄せられたロシア語処理班の話によると、この男の子の名前はダニール君といい、病院に運ばれて手当てを受け、猫が温めてくれたおかげで軽い凍傷だけで済んだそうだが、それ以外にダニール君の体には、アザやミミズ腫れなど、人為的な傷が見つかったと報道されたそうだ。
母親は25歳で、生まれたばかりの娘と一緒に病院にいたため、その間男の子を牛小屋に放置したということがわかった。置き去りにした際、パンのひとかけも残して行かなかったことを認めている。
現在警察はこの母親に対し「未成年児童の養育義務不履行」で刑事事件として立件する準備をしているそうだ。この罪に対して、最大10万ルーブル(約30万円)の罰金、あるいは2年以下の矯正労働(※強制労働ではありません)が科せられるという。
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