前回のつづきです ^^
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ガイドラインには4つの基準があり、どのワクチンに関しても、決断のよりどころになる。
以下の4つのすべてに該当する場合に限り、ワクチンの投与を検討すべきである。
1. 病気が深刻で、さらに致命的である。
2. その動物が現在あるいは将来的にその病気の感染にさらされる。
3. その病気に対するワクチンに効果があるとわかっている。
4. その病気に対するワクチンが安全だと考えられる。
以上が病気別にどのように機能するかを検証していこう。
まず猫白血病ウイルス(FeLV)感染症から始めよう。(注:4種混合ワクチンに入っている)
このウイルスに感染するには、猫同士が直接、密に接触する必要があるため、室内飼いに限定される猫が感染にさらされる(上記の 2.)ことはない。
多くの獣医は、室内飼いの猫にこの病気に対する免疫を付けるよう推奨しているが、私はこれを倫理に反する行為であると感じている。
私の経験上、この病気はいずれにしても上記の 3. や 4. には適合しない。したがって、ワクチン接種はすべてとはいえないにしてもほとんどの場合、正当であるとは保証されない。
もし猫免疫不全ウイルス(FIV)のワクチンが開発されたとしたら、それはFeLVのワクチンと同様になるだろう。(注:この記事はFIV ワクチン発売前のもの)
猫の伝染性腹膜炎(FIP)は 3. でも 4. でもなく、まれに 2. に該当する別の病気である。(注:FIPワクチンはアメリカの話)
FIP ウイルスのワクチンは通常は効果がないことがわかっており、また深刻な副作用を生み出してきた。
FIP と FeLV のワクチンに共通して私が目撃してきた副作用の中には、予防しようとする病気の慢性疾患を誘発するというものがある。
猫汎白血球減少症ウイルス(パルボウイルス)は、極めて深刻であり、ワクチンは非常に効果的だ。(注:3種混合ワクチンに入っている)
ただし、ほとんどの猫はウイルスにさらされることがなく、病気は通常仔猫だけに影響を及ぼす。
ウイルスにさらされる可能性がある猫にのみワクチン接種が役立つ。また、生後10週齢から12週齢の間に1回ワクチン接種をすると、95%の猫が一生涯守られる。(Schultz)
猫上気道感染症(猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫クラミジア感染症)は、月齢の低い幼猫を除き、通常は深刻ではない。
(注:3種、5種、7種混合ワクチンに入っている)
これらの幼猫は、通常ワクチンを打つ以前にほとんどがこの病気にかかっているため、ワクチンが有益なことはめったにない。
これらの幼猫に免疫を付けることを選ぶなら、クラミジアのワクチンを打つのではなく、経鼻投与の形を用いる。
わずかな量のクラミジアでは、十分な免疫の効果は生まれない。
(一部省略)
最後に、狂犬病は人間に感染する可能性がある、非常に深刻な病気である一方(これが過度のワクチンの法律がある理由なのだが)、ほとんどの病気はめったに感染する機会がない。
4 ヶ月齢時に 1 回ワクチンを打てば、たいていの猫が一生涯守られるだろう。(注:猫に狂犬病ワクチンを打つのはアメリカの話)
もう 1 回ワクチンの追加接種をすれば、ほとんどすべての動物(95%)に一生涯の免疫が付く。(Schultz)
これまでをまとめると、私の一番のおすすめは、できる限りワクチン接種を避けることだ。
リスクが非常に高いのであれば、猫汎白血球減少症ワクチンを 1 回打つと、ほとんどすべての場合に十分に猫を守ってくれるだろう。
(注:3種混合ワクチンに入っているが、普通はその中の 1 種の猫汎白血球減少症だけで十分だ、という意見)
経鼻投与の猫鼻気管炎(カリシウイルス)ワクチンは比較的効果があるが、この恩恵を受ける猫はほとんどいない。
最後に、狂犬病は法的に義務付けられているが(注:アメリカの話)、狂犬病の危険にさらされている猫は、通常は 1 回のワクチンで保護される。
猫白血病ウイルス(FeLV)ワクチン、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)、クラミジア感染症、猫免疫不全ウイルス(FIV)は決して推奨しない。
そして、毎年のワクチンの再接種は、もともと正当性が保証されていないため、決して推奨しない。
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以上で終了です。
何気なく目についた記事でしたが、読み進むにつれて発見があって、初心者の私にとっては興味深かったです。
なぜ?という部分の基礎がだいぶわかりました。
氷山の表面とか、水面下数mくらいまでを見て事細かに説明する人はたくさんいますが、氷山の根っこを見れる人は少ない・・著者はそんな数少ない人のような気がします。
これ、13年前くらいに書かれたものなので、多分何年か前に目にされた方や、ほかの方から内容を聞いた方もいらっしゃるのかなと思います。
ちなみに、2006年にこの記事を取り上げていたブログも見ました。
でも、その後何年も経っていても、ぜんぜん事態が良くなってないというか・・・
それに、内容が古くなってないですし・・。
相変わらず、どこのお医者さんもワクチン絶賛推奨中ですよね。
そしてその割には、打つ前に誰も仕組みやリスクなど説明してくれないし、なんかあると真っ先に責任回避・・。
ぜったいに因果関係を認めない。
IBDのコミュニティサイトもちらっと見てみましたが、どうもワクチンが問題なことは皆さんご存知の様子。
知らないのは、初心者だけ?? やっぱり何にも知らないカモを狙って、ひっかかる人だけに勧めてるんでしょうかね。
インテリで比較的裕福な人たちには医者も寡黙なのかな。超失礼だわ。
色々検索していてみつけた、こちらのサイトはワンちゃんの飼い主さんですが、参考になります。(フードのページも)
http://cha2.mint.cd/vaccine.html
先日、ペットショップのガラスケースを見たら、生後1ヶ月とか、1ヶ月ちょっとで1回目のワクチンを打ち、その後3回目のワクチンまで打たれている子たちが販売されていました。
たぶん、初回のワクチン接種日は、この子たちが「商品」になったときなのでは・・と推測します。
母乳を飲んでいないのかもしれません。
商品になって、死なれちゃ困るし、他の商品の子に病気うつされたら困るから、という人間の勝手な都合で薬漬けにされる。
そういう子たちが、その後どんな健康状態で生きていくのかを思うと心配です。
背景にあるのは、「商売」ですね。
次回は、おさらいを書いてみようと思います。
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