勤め先の工場部門で捕獲され保健所に送られる事が決まっていた子でした。
当時、一月前にマロンを突然亡くし家族の誰もがショックを受けていた中で、誰も気持ちの整理がついていないのにこの子を連れ帰っていいのかと悩みましたが、休憩時間に見に行けば行く程、いてもたってもいられなくなり、終業前には「家に連れて帰ります」と言ってました。
生後間もないあずきを育てるのは毎日がハラハラドキドキの連続でしたが、あずきはスクスクと育ってくれました。
病気もせず、ネコというよりはきっと自分は人間と思ってるんじゃないかと思うくらい、よく喋りいつも人にくっついている子でした。
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そんなあずきの具合が悪くなったのは昨年のクリスマス前の事。
吐いた事などないあずきが食後に少し吐くようになりました。
病院に行き検査しても異常がないと言う事で「多分、風邪か食あたりでしょう」と吐き気止めの薬をもらいました。薬をのんでも吐く状態は変わらず、ある日胃液に血の混じった嘔吐をしたため、掛かり付けの動物病院に急いで連絡をして診てもらいました。
ずっと何年も通っていた医師からの言葉は・・・
「こんな少しの血で大袈裟な!大体、猫が吐くのは当たり前なんだよ!」
耳を疑いました。もう二度とこの病院には行かないと決めました。
考えてみたら、何年も通った病院でワクチンや避妊手術は受けた事があっても、病気の治療は一度もうちの子達は受けた事なかった。
師走に入っていた為、年が明けてから少し遠くて悩んだけど、猫専門の病院に連れていき、経緯を説明しすぐ検査。レントゲン・エコー・血液検査・・・。
検査が一通り終わり、医師からの説明。「今出来るだけの検査をした中で異常がみつからない。でも、あずきちゃんの状態はどこかに異常があります」
前の病院で風邪か食あたりなんて聞いていたから、まさかこんなに深刻な状態だとは思ってもみなかった。と、同時に何故もっと吐き続けるあずきをすぐに猫専門の病院に連れて行かなかったのか後悔しました。
と言うのも強制的に食事を与えてもすぐに吐いしまうあずきは、年明けに二番目の病院に連れて行った時には既に「肝リピードシス」になっていました。
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