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20年以上前、中学2年の夏に同窓生の男子が教室で飼ったのをなぜか
夏休み前にクラス全員の総意で私の家決定となってしまい、
親を説得して連れ帰りました。
帰ると父が既に猫トイレを買ってきてくれていて、
一目散にトイレで用を足していました。
相当我慢していたんでしょう、その時の顔と言ったら天にも昇るような顔でした。
それまでうさぎ、インコ、トノサマガエルのオタマジャクシ、コウモリの赤ちゃん、巣から落ちた生まれたてのスズメ(見事巣立ちしました)など飼ってきましたが...
猫も人間みたいなんですね。
その時が私は猫を飼うのは初めてで、この子で猫が人くらいに感情表現豊かなのを知りました。
ある朝、家族全員を起きた人順に階段まで案内して階段を下り、振り返って得意げに、また登ってきてこれまた得意げに見上げるのです。夜中特訓したんでしょうね、うれしそうに、
見て観て!できたよ!!って。
かわいかったわあ〜〜。
成長してからも
父の自慢のフナと見まごうような金魚(18cmが3匹)水槽は眺めるだけ、
外には扉が開いてても行かず、店の招き猫でした。
商品には手も出さないとてもいい子。
残念ながら膀胱ガンで5歳で逝去。
この頃は近所には動物病院は少なく、とても適当なやぶ獣医にあたってしまい、見立ても納得がいかない説明と処置。
まともな治療を受けさせることができなかったのです。
良いお医者さんを見つけることができた頃には手遅れの状態で、安楽死か尊厳死かしか残されていませんでした。
とても安楽死を認められず晩月は私が高校の夏休みの課題を仕上げる傍ら、
ベッドの上で見えなくなった目を閉じて光と風を感じていました。
夜中にミーが「ふん」と言えば私が飛び起きて看病すると、家族が驚いていましたっけ。
家族に見守られ、息を引き取りました。
苦しそうに踏ん張ろうとする足を支え、スポイトで口を湿らせて、
最後の声を聞き、最後の痙攣を受け止めました。
一晩号泣していた私を見かねてか両親はペット霊園を調べて5年の安置(以降は永代供養)を頼んでくれました。
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