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6月半ば、ハチ君ひとりよりふたりのほうがいいかなと、深く考えもせずトライアルした白仔猫ちゃん。
こんなに小さくて、可愛らしかった。見た目はね…。

ところが、とんでもなく気が強い。と言うより、もう、殺気立ってた。ハチ君怯えまくる。
一日目にして「こらアカンわ。」と、早々に引き取ってもらうことにした。この仔とは縁がなかったのだと。
保護主さんが来られるまでの8日間、ハチ君とは別の部屋で預かった。
ハチ君とは仲良く出来なかったけれど、奥の部屋で「良い子になって、いい里親さんとこへ行くんやよ~。」と、可愛がってたら、結構なついた。賢い仔猫ちゃんだった。
しかしその後、この白仔猫ちゃんの里親さんがちっとも決まらない。こんなことならやっぱり、うちへ…と考え始めてしまった。
それにはハチ君に迷惑がかからない様に、また仔猫ちゃんも楽しくいられる様にしなければ。…仔猫2匹ならどうかな。仔猫同士遊べばいいし。奥の物置部屋を整理して、ケージを置けばいいし。突っ張り棒に網をくっつければ、扉を開けておいても大丈夫だし。
…色々考えて用意してみたけど、ハチ君のほかにさらに2匹、しかもあの気の強い仔猫というのは…家族の大反対は無いけれど、積極的な賛成も得られず。
そうこうしている時、表で仔猫の鳴き声が…。それが七七保。
まるで七七保のために用意されていたかのような、奥の部屋のケージ。
もしこの時、既に仔猫を2匹も迎えてたら、とてもじゃないけど七七保を保護することなんて出来なかった。しかも骨折してる仔猫。見殺しになってたかも知れなかった。
あの白仔猫ちゃんをお迎えしようと思って用意してたのになぁ…と思っていたら、白仔猫ちゃんは、ある動物病院を通じて、里親さんが決まったそうだ。
やっぱり、うちとは縁がなかったんやね。そして、それで良かったのだろう。
あの白仔猫ちゃんは本当にしっかり者でした。七七保のために、うちを譲ってやってくれたのかも知れない。
「七七保は、骨折するようなドンくさい仔だから、そこで面倒見てもらいニャさいよ。アタチは、もっといいお家に行くんだからねぇ~!」とか言っているような気がします。
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