母猫に育児放棄(弱っているので自然淘汰)されたと思われるチャトラの子猫を保護しました。
見つけた時は目やにで両目が塞がり、ひとり蹲って大きな声で鳴いていました。
ミィミィなんて可愛らしい鳴き方ではなく、「ミー! ミー! ミー!!」と泣き叫ぶような、突き刺さるようなその声は、これまで幾度となく耳にしたことがあります。
母を求める声。
ママ助けてって、母猫を捜す声。生きたいと叫ぶ声。
何度耳にしても、この声には胸が潰れそうになります。
抱き上げた身体は痩せていました。
目やにでふさがっている目を濡らしたティッシュでそっと拭きながら開いてあげると、可愛い両目が見えました。
切歯と犬歯があり、前臼歯の頭がほんのり見えている程度ですので、生後3~4週程度かと思われます。
小さな身体で懸命に鳴いていた、とっても可愛い男の子。
やはり猫の神様はいるようです。
昨年保護した子猫達の中にも助けられなかった子がいます。
衰弱し蹲っていたところを保護し、すぐに動物病院に連れていき懸命に看病したけれど、一日と経たず旅立ってしまった子猫が……。
もっと早く見つけていれば、もっと早くに保護していればとどんなに後悔したかしれません。
小さな身体を埋葬する時、動かなくなった身体に何度も頬を擦り寄せて、びーびーと泣きながら語りかけました。
「また生まれ変わってきてね。今度こそ、今度こそ護るから。だから、私の見える所にもう一度生まれてきてね」と。
昨年の子だけでなく、助けられなかった子はこれまでにも数名います。
無事素敵な里親さんの元に巣立ってくれた子達はその何倍もいますが、保護後すぐに命を落とした子達がいるのもまた事実。
私が護れなかった、救えなかった、小さくも愛しい子猫達。
その度に大泣きしながらそう語りかけてお別れをしてきたけれど、再び「あの子だ」と思う子にはまだ出逢えていませんでした。
けれど、この子を見つけた時思ったのです。
昨年救えなかったあの子だと……そう、信じたいと。
だって、お顔も毛色ももそっくりなんですもの。
馬鹿馬鹿しい妄想かもしれません。
けれど猫の神様がもう一度私にあの子を出逢わせてくれたんじゃないかと――そう、勝手に思いこむことにしました。
のぞみ姫の里親さん捜しもこれからだという時ですが、出逢ったことに感謝。
保護してから今日で4日目、子猫ちゃんは元気でいてくれています!
ミルクもぐびぐび飲んでくれています。
哺乳器の乳首はママのお乳と形も味も匂いも違うので、まだ飲み方が下手ですけれど、一生懸命飲んでる姿が愛しい。
私が仕事に行っている間はずっと寝ているそうで、帰ってきてすぐにミルクを作って部屋に行くと途端に起きて「ミィ!」とミルクの催促。
抱き上げて哺乳器を寄せるとかぶりつくようにして飲みます。
それプラス、離乳トレーニングとしてのペーストも吸いつくようにして舐め取ってくれます。
体重も順調に増えていて、保護初日は約320gだったのが本日は410gになっています。
痩けていた頬やゴリゴリだった背骨も脂肪に覆われてきて、やんわりとした感触になってきました。
おしっこもたくさん、うんちは脱脂綿の刺激ではしなかったので直に指で刺激したところ、ちゃんとしてくれました。
手がうんちまみれになりましたが(*´∀`*)
出してくれたのが嬉しくて、うんちまみれでヘラヘラしてる変人と化しています(笑)
そして先程、入れておいたトイレでちゃんとおしっことうんちをしてくれていました。
おりこうさんで、私の声を聞くと「ミィ」と鳴いて呼んでくれる、本当に愛らしい子です。
この子の名前は何にしようかな、と考えているところです。
昨年亡くなったあの子には柑橘系の名前をつけていました。
もう一度あの子が来てくれたとは思うものの、同じ名前なのもちょっとな……と。
じゃあ同じ柑橘系で、「かぼすくん」か「ライムくん」にしようかな、とうんうん悩むこと二日。
妹に訊いてみますと、「"かぼす"が可愛い!」というのでかぼすくんにしようかな、と。
いつか里親さんの元に巣立ったら違う名前になってしまう可能性も高いのですけれど、私の元にいる今だけは、あの子と繋げた名で呼びたいのです。
どうか幸せになってくれるようにと願いと込めて。
写真はまだ目やにの痕が残っている上にちょっと毛が抜けていますが、お腹いっぱいになってご機嫌のかぼすくんです。

私自身の体調も決して芳しくなく仕事もあるのでドタバタ保育となってしまいますが、2015年ひとりめの子猫育児、頑張ります!
さて、本日ののぞみ姫。
きなこお兄ちゃんと窓辺の本棚の上で遊んでいたところを撮影しました。
「のぞみ~」と呼ぶとくるりと振り返ったのでそこを逃さずパシャリ。
のぞみ姫は今日もご機嫌さんです。

最近のコメント